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20210307 卒業したっていい

LINEのアカウントを開設したら、ふだんお伺いできないようないろんなお声を聞かせてもらえたので、とてもありがたく嬉しい限りです。

ものすごくお久しぶりの方々が「ブログ見てますよ!」とか、「はじめまして。Twitterからきました!」とか、「なかなかSNSでは話しかけられないですが、LINEのほうが身近で嬉しいです」とかいろいろです。

わたしは大昔から相変わらず「脳内読者はふだんは30人〜記事書くと100人」くらいの感覚のままで、それはずーっと変わっていません。そもそも昨年から音声配信も始めたので、ブログ量は減りましたし、講座を開いてないので、売り上げも激減してます。

それはそれとして、その代わりにこの隙をぬって、今後に向けてもっと新陳代謝をよくしたい、という気持ちはあります。昔から定期的にずっとお付き合いくださってるみなさまはかけがえのない貴重なお客様ですが、それと同時に常に新しいお客様にリーチし続けられなければ、自分の活動は縮小して先細って終わりだからです。

固定的なお客様を大事にすると同時に、常に新しいお客様を迎え入れるバランス、どちらも大事でどちらも重要です。それはどんな商売でも同じなのかもしれませんね。


わたしは、治療院の売り上げがほとんどを占めていたときには、定期的に(毎週とか、隔週とか、月一回とか)おいでになる方の予約でほとんど時間が埋まっていました。なんといいますかぎっちりと安定したルーティンを繰り返す生活ですね。特に土日は予約みっちりだったので、占い業に時間を使うことはできませんでした。

売り上げとしてはたいへん安定してありがたい状態でしたが、その代わりに毎週毎週自分の予定も体調もきっちり決めて整える義務が生じます。いまさらですが、飽きっぽい私にとっては、くる日もくる日も変わらずに、ずっと同じ人たちを定期的に見続ける業態は、それなりに大変な苦行でありました。

つまり、固定客しかいない状態です。飛び込みどころか、新規も受け付けられない。「それはそれでどうかとおもうよ」と、親切な人たちににはやんわりと指摘されることもありましたが、とにかく空きがなかったんですね。

そういうときには、ときどき強制リセットボタンが押されます。

2007年に手術を受けて1ヶ月以上閉めたとき、2017年に母が脳梗塞で倒れたとき、この2回は定期的なご予約の方にお詫びしてごっそりと予定を減らしました。

2007年のリセット後からは、本格的に占いを勉強しはじめました。2017年のリセット後からは、思い切って土日の予定を空けて、占い業を増やしましたが、これはかなり思い切って舵を切る決断でした。

なぜなら、それは「固定収入の見込みを手放す」こととイコールだからです。

治療院だったら「必ず次回の予約をして定期的に通う」というのは、特に珍しいことではありません。またわたしは「その日に思いついて飛び込みで」という人たちを引き受けられる環境ではないので、結果的に「きっちり予約して定期的に」しっかりした人たちとお付き合いさせていただいて、本当にありがたい状態でした。ただそれはそれでプレッシャーです。なぜなら「自分は絶対に病気しない。決まった曜日と時間を死守する」タスクがあるからです。

ところが、占いだったら「次回の予約をして定期的に通う」のは、連続講座や個人レッスンくらいでしょう?(他所のお商売に口出ししたくないんですが、お客さんを過度に依存させる商法はよくないですよ)

定期的にくる人が減ったら、自分の時間は配分は劇的に自由になりました。ただし収入はものすごく不安定になりました。

ということで、具体的には講座を増やしました。トナカイがあったころは「二階で開催する講座を定員オーバーまでぎっちり埋める」「金曜の夜、お店での鑑定の在席時間には空きを作らない」ことをわかりやすいセルフ目標にしながら、占い業を増やしていきました。

2019年にお店がなくなってからは、レンタルスペースでできることを四方八方模索して、だんだん見えてきていたところ、2020年のコロナが直撃!また人生すごろくは何マスか大きく戻ってやり直しに、ってわけです。イマココ。

ちょうど今月でもうすぐ「天海玉紀」になって10周年です。

前にどっかに書いたけど(どこに書いたか思い出せない)わたしが占い師になった理由の一つは「ひとりでできることはやり尽くしたので、他人となんかやりたい」でした。いろんなことがあってぜんぜんもう思い出せないですけど。

占いワールドは、基本的には「アジール」だとおもっています。通常の社会でくたびれた人が「自由領域」「避難所」「無縁所」として立ち寄る場所なんじゃないかな。「こっそり」「ひっそり」という言葉が似合う場所です。

ちなみに治療師も似たようなものですね。決して主役ではない。裏方稼業です。

これはあまりお外で言わない方がいいのかもしれませんが、オモテの世界にいくと、ときに明らかに周りから馬鹿にされます。社会で明らかに蔑まれます。だから世の中で「すごいね!」って言われたい人たちは、もっと違うオモテのフィールドで頑張ったほうがいいです。これはまちがいないです。

占い師はなるのは簡単だけど、続けるのは大変です。卒業していく人をたくさん見てきましたし、それは悪いことじゃ無いと思っています。でもね、ずっとやってると、たまにはいいこともあるんですよね。

例えば、一時期ものすごく集中して占いに通ったり、占いを熱心に勉強していたような方が、その後すっかり元気になって占い界から離れて、それでも「ブログは見てますよ!」なーんて、たまに近況を知らせてくれたりすると、ものすごく嬉しいです。そうやって上手に占いを利用して、綺麗に卒業していかれる人が増えると、わたしはこの仕事をしていて良かったと心から思います。

ということで、10周年だしいい区切りかなー。わたしもそろそろ卒業したいぜ、と思う今日このごろですが、残念ながらいまからわたしが新しくできる仕事ってあるのかな…ないね…ということで、まだつづく、です。常に背水の陣!でございますよ。まぁこういうのはきっと大変なのは本人だけで、外から見てるぶんには楽しいですよね。ははは。

ということで、宣伝です。ぜひお申し込みください。
みなさまからのお申し込みがなければ、そろそろ手仕舞いして廃業への道!まっしぐらでございます。

と言って、ここに音声配信のリンクを貼る予定だったのですが、まにあわなかった…orz
次回がんばる。

ということで、ひきつづきどうぞよろしくお願いします。

3/21 占いをお仕事に!ソロ活占い師の仕事術 01(夏瀬杏子)

『ソロ活占い師の仕事術』サポートフォーラムはじめました。

天海玉紀の占いセッション、お客様からのご依頼が多いケースをご紹介します。