立春(りっしゅん)
二十四節気の第1番目。旧暦正月(一月)、寅の月の正節。新暦2/4頃。天文学的には、太陽が黄経315度(水瓶15°)の点を通過するとき。
節切りの暦では、この日が一年の始めとされた。「春立つ」「春来る」などとともに、春の代表的な季語となる。日がだんだん伸びて、気温が次第に上昇し始める。立春は雑節(八十八夜、土用、二百十日などを起算する基準になる。
立春の朝、禅寺では入り口に「立春大吉」と書いた紙の札をはる風習がある。左右対称の漢字四文字は、表から見ても裏から見ても同じことが書いてあるように見えるので、この札を入り口に貼ると、鬼が入ってきて振り返ってお札を見たときに「あれ?まだ家に入っていないんだ」と勘違いして、逆戻りして出ていくから、という由来だとのこと。
「春の気立つをもってなり」 暦便覧(1788)