これまで十大主星の講座で、もれなく毎回みなさまにチャレンジしていただいている課題シリーズです。
思考実験の一環として、「相剋関係の十大主星を組み合わせたとき、想像できるケンカのパターンや、人間関係のすれ違い場面をシュミレーションしてください」というものです。みなさまも総当たり全パターン、ぜひチャレンジしてみてください。
Eさんがお寄せくださった解答例が素晴らしかったので、みなさまにもご紹介しています。前回はこちら!
「玉堂星×調舒星」の巻
ではEさんからの解答例、第八回いってみましょう。玉堂星と調舒星の組み合わせの場合です。
玉堂星は、冷静で豊かな知性。過去から未来への連綿たる流れを守り、慈しみ育てようとする性質。
調舒星は、孤独に燃える感性。現状否定や破壊に向かう激しさがあり、熱烈に完璧を求める性質。
どちらも「精神星」と呼ばれるカテゴリに属していて、さらに陰の性質を帯びているので、複雑でデリケート。現実の問題以前に、心の内面の悩みとして葛藤を生じやすい組み合わせです。
では実際の場面を想定して、どんな人がどんな場面でどんなことを言いそうか、想像してみましょう。
詳しい方はぜひ、ご自分の周りにいる玉堂星的な人や、調舒星的な人の言動を思いだしてみてください。どちらかにご自身が該当する場合は、ご自身のエピソードを参考になさってみてもOKです。
なるべくご自身で考えて書いてみてから、以下の解答例をご覧くださいね!
特に占い師や占い好き、精神世界好き、不思議世界好きさんには調舒星持ちがとても多いので、今回の記事は刺さる人多いはず。なので今回は特に容赦なくまいります。そこんとこ夜露死苦!
玉堂星×調舒星|同僚編
調舒さん
玉堂さん
お!ずいぶんお上品にタイトにまとめましたね。Eさん、いろいろ気を使って自主規制されたのでは?(笑)きっとリアルだったら、この後にもっとながーーーい調舒星の呪詛が続くであろうから、いま私が続きをテキトーに作ってみましょう。
創作 byたまき
調舒さん
玉堂さん
みたいな。だいぶデフォルメしてみましたが、典型的な調舒星のバリバリ主観と好き嫌い丸出しの垂れ流し毒トークに、淡々とどこからみても間違いのない正論トーンで、冷静に冷や水をぶっかける玉堂星の図です。
調舒星はいろいろ自覚して気をつけておかないと、世の中で「イタい人」になりやすい素質に溢れかえっています。思いついたことをすぐ反射的に口にしてはいけない場面が世の中にはたくさんあります。特にたくさんの人が集う場では「建前」や「綺麗事」を言っておくべき場面もたくさんあります。個人の本音や個人の主観だけでは、たくさんの人が集まる社会は成り立たないからです。ええ。「自分の好き嫌い」や「ノリや感性」だけでは、長い人生は渡れないっすよね(胸が痛い。。。
「それでも嫌なものは嫌!」という人たちなのも重々承知の上です。そして「嫌なものは嫌!」と言い続けていると、結果的に調舒星の選択は「破滅的」「自暴自棄」「自分勝手」「支離滅裂」「ひとりよがり」になりやすい。(自戒!!!
ですから、脊髄反射で後先考えずにモノを言いがちな調舒星だらけ(&鳳閣星だらけ)の人たちは特に「少しは玉堂星や龍高星の力を借りて(つまり相手の話をまずじっくり聞いて、時間をかけてよく調べたりよく検討してから)モノを言う訓練をしたほうがいい」と昔から言われているのです。これすごくだいじ。
また、これから鑑定志望の人で調舒星をご自分で持ってない人には、必ず「ここでます!」の赤字太字で注意喚起です。あらかじめ調舒星の理解と攻略を徹底的に深めておくことをオススメしています。
玉堂星×調舒星|恋人編
玉堂さん(彼氏)
調舒さん(彼女)
玉堂さん(彼氏)
ワロタwww そうそう。この雰囲気、この噛み合わない感じ。わかるわかる。これが別々の人間の会話なら、まだ「噛み合わないふたり」で済みますが、親子だったりするとなかなかたいへんだ。「ああ。もれなくめんどくせーやつね」と、わたしがもれなく申し上げるパターンです。
あるある王道パターンとして、自分ひとりで玉堂と調舒の両方を持っていて、こういう性質の矛盾に無自覚なままだといろいろ問題がでてきますね。鑑定での頻出パターンです。(ここ試験にしょっちゅう出ます!レベルの)
だって「わたしは本当は不良なんです!でも良い子のままでいたいんです!」と言われても、じゃあ両方やれば?としか言えないし、「わたしは本当はいい子なんです。でもみんなダサくて頭が悪くて、私の感受性の鋭さや本当の心なんて誰も理解できない。だから自分の世界に閉じこもっているんです。でもさびしいんです。本当はもっとわかってほしいんです」っていきなり日常生活で言われても「へー。ずいぶんめんどくさい人だね。好きにすれば?」以外に何を言えばいいのか…(呆れ果てモード)
玉堂星×調舒星|親子編
玉堂さん(母)
調舒ちゃん(こども)
玉堂さん(母)
調舒ちゃん(こども)
玉堂さん(母)
あるあるだなー。おもしろすぎるわ。玉堂ママがいっしょうけんめいになればなるほど「はーい。わかりましたー(棒読み)」「反省してまーす(棒読み)」みたいな物言いするのは、ほーんと調舒星気質によく似合います。
ということで、玉堂星×調舒星の組み合わせは、3パターンともすべて、常識的にお行儀よく節度を持って暮らしたい玉堂星と、反●●!アンチ●●!気分屋で過激派の調舒星との対比が強調されています。
ご自身はどちら寄りですか?どちらにより共感しますか?どちらの行動パターンのほうがご自身に近いですか?周りにこのような人はいらっしゃいませんか? そんなこともあれこれ考えてみると、ますます実践力がUPすることでしょう。
なんでわざわざ「相剋関係」からチャレンジしてもらったかといえば、鑑定でテーマになりやすいのがここだからです。その人のコンプレックスだったり、弱点だったり、人生でのつまづきや迷いが生まれるきっかけになるのが、相剋関係になる相容れない要求から出てきていることが多いからです。
全ての回に共通することですが、明らかに両立しない要求を当然の権利のように求めるのは無理筋すぎます。そしてそのことに無自覚なままだと「誰もわかってくれない」チグハグでめんどくせー雰囲気をもわもわといつまでも醸し出し続けるわけで、それはかなーりイタい人だ。イタいイタい永遠の厨二病だ。そこをいかに現実と折り合いつけて昇華するかが腕の見せ所でございます。
じゃあ相生関係しかなければ悩みがないのか?という質問があちこちから聞こえてきそうですね。それはさらに上級の応用編としてお話ししていますので、まずは相剋を考える方が簡単でわかりやすいですよ。
ちなみに相生ばかりだと、得意分野と苦手分野の偏りができるので、得意分野ばかりやりすぎて疲弊したり、足らないところが盲点になって人間関係や仕事のつまづきポイントになりやすいんじゃないかな?と、ここではそれだけ言っておきます。
あと、この辺りも参考になるとおもうので合わせてどうぞ。
次は、今回ボコられた調舒星が牽牛星をボコります。おたのしみに。