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ただごとではない日々からの、ただの日記2

いろんな立場でいろんな状況の方がいらっしゃるとおもいます。きょう6月2日の東京都の発表だと、新規感染者は30人で「東京アラート」?検討中だそうですけど、いったいどうなるんでしょうね。

きのうは伸びに伸びた髪の毛を切ってもらいました。美容師さんとあれやこれやと情報交換。4月の状況がどうだったかとか、これからの時代をどうやってサバイバルしていくかとか、どんなお客様がどんな状況だったかなど、いろいろ話は尽きませんでした。

誰かがネットで「緊急事態宣言が解除されたっていっても、気分的には『シン・ゴジラ』でカマタくんが海に帰ったぐらいのあたりだよ」と言っていて、それはなんだかすごくわかりやすい例えでした。まとめはここね。https://togetter.com/li/1514324

アメリカのニュースをみています。世界はどうなっていくのでしょうか。2020年を占うときに「各国が内向きになってローカルな自国主義が否応なしに強まる→伝統的な価値観や基準の再構築」とあちこちで予測がでていたけれど、まさかここまでのスピードで強制的に時代が動いていくとは。

都市部の過密状態、例えば満員電車にうんざりしていた人たちは、この2ヶ月を経て、再びモーレツな過密状態に戻ることをどう感じるでしょうか。そして、多くの人が接近して集まる状態の光と影について。そもそも「大人数で集う」とか「自由に移動する」ことが抑制される状態はいつまで続くのでしょうか。

例えばこちら。ぜひご覧になられること推奨です。

人は人と出会うべきなのか|斎藤環(精神科医) https://note.com/tamakisaito/n/n23fc9a4fefec

はやく復活してほしい「リアルタイムで人が集まることによって生まれるダイナミックな」社会活動はたくさんあるけど、すべて無邪気に「はやくもとどおりになるといいねー」とは、とても私には思えないのです。

この機会に思い切って、「わざわざ集まる」または「離れててOK」の特性をそれぞれ生かせるように、うまい棲み分けや使い分けが進んで、どちらもできるようにしていくほうが賢明だよね、と考えています。

サービス業におけるお客様は絶対存在じゃなくて、お客様も店員も対等な人間なんだということをここ数ヶ月でまともな感受性がある人なら誰しも、何度も感じたはずです。

そして少し考えればおわかりいただけるように、多くの専門家には、大なり小なり「権力」があります。わかりやすいところなら、生徒の成績を評価する先生にははっきりと権力があるし、医師は患者さんに指示する権限があります。

もっとあいまいな関係になりますが、例えば占い師とお客さんのあいだにも「知ってるものと知らないもの」という権力関係が生まれやすいでしょう。「ぜんぶ先生の言う通りにします」と依存してひれ伏すお客さんはやりすぎです。危険。

それを権力と呼ぶのが大袈裟すぎるなら「力関係」でもいいでしょう。「いまこの場でどんな力関係が働いているのか」をしっかり察知してその力をできるだけ上手にコントロールする技術は、あらゆる対人職に多かれ少なかれ必要でしょう。

世の中の占いの現場では、提供者もお客さんも、ここのポイントがごっちゃになってる人が少なくないのかもしれない、と想像したりしますが、この話はまたどこかで。

例えば、中野トナカイ→ウラナイトナカイという「お店」は、お客様にもスタッフにも多くのいろんな人にとって、特別な場所でした。お店が物理的に無くなったのなら、物理的な場所に意味を求めるよりも、今度は「バーチャルな場所(多くの人のハブ、結節点のようなもの)」を作ろうとおもって「ウラナイ8」が発足しました。

リアルな場所の大きな意味を失ったけれど、同じ関心や志を持つ人たちが集えば、これからもいろんな楽しいことができそうだね!という大きな手応えを感じられるようになった矢先に、このコロナ禍によって「場所」の意味が大きく強制的に制限されて、無理やり解体されるような社会状況になりました。なんという驚きでしょうか。想像していたよりも、現実の流れのほうがずっと早かったですね。