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2018夏・ご家族鑑定のこと

先日の「牽牛星」シリーズはご覧いただけましたでしょうか?牽牛星プロの美海星蘭先生は、わたしが駆け出しの頃に、メール鑑定をご依頼くださって、それ以来のご縁です。

星蘭先生の波乱のご結婚生活記、ぜひじっくりとご覧ください。超!力作です。どうぞ。

もう7年?6年?そのくらい経つでしょうか。わたしがはじめて本格的に腰を据えて取り組んだ「ご家族鑑定」は、この星蘭先生のケースでした。

「小正月でもないのに実家に帰る嫁なんて」え?!どういうこと?お嫁さんは使用人なの?いったいいつの時代の話?!と耳を疑うエピソードが満載でしたし、星蘭先生が「自分で死ぬこともできない…」と力なくおっしゃっていたこともよく覚えています。完全に洗脳というか無力化されて、逆らう気力もなくなっているお姿に驚きました。

え?!なにそれ?!いまは平成だよ!なんでそんなに従順なの?!なんでそんなにお利口さんなの?!と、大きな衝撃を受けたことはいまでもはっきりと思い出せます。

もともと大家族同居で登場人物が多く、3代にわたるさまざまな事情や背景があり、地域的なしきたりや雰囲気の縛りもあり、ご自身の意思だけでは動かせない状況が複雑に積み重なっていました。自分の意思や力で相手を変えることはできない。わたしはそれを前提にいつもお話をしています。これはいまでも家族鑑定(相性でもそうですが)で毎回骨身にしみて痛感することなのですが、星蘭先生の鑑定がスタート地点だったからこそ、なおさらわたしはそう思うのかもしれません。

わたしがたかが占いごときでできることなんかないんじゃないか?となんども思いました。それでもひとりひとり命式を出して、それぞれの立場と特徴と、その人があるべき(そうあるといちばんいいであろう)姿を描き出し、登場人物のみなさんがそこからいかにズレているか(これを陰転とよぶ)をひとつひとつ書き出しました。あとは必死に時期を読んだ。それはカウンセリングにはできない、占いにしかできないことだと考えました。さらに星蘭先生が、もともと占いを学んでいらして、もともととても聡明で理解力の高い方だったことも幸いでした。

もともと算命学のロジックは「家の論理」で組み立てられていて、私自身は「家の論理」に懐疑的な人間です。だからこそ自分にもなにかできることがあるんじゃないか?そう信じるしかありませんでした。はたからみたら異常な環境であっても、そこに慣れてしまったら、それを異常だと感じなくなってしまうから、そこがいかにおかしな状態であるかを、星蘭先生が気づいて、ご自身の本来的な力を取り戻すことをいちばんに願っていました。

確かにこんな素晴らしいお嫁さんに出て行かれた婚家のご家族のみなさまにとってはご愁傷さまかもしれません。でも、わたしの依頼者さんは星蘭先生ですから、わたしにとっては依頼者さんの幸せのために尽力することがいちばんだいじで、それだけは絶対にブレない軸でした。そう、そしてこんな未来がやってくるとはね。嬉しいです。

よかった。「生きてて幸せって思えること」がホントの勝利!って、本当にそのとおりですね。そこにはなんの条件も前提もいらない。それが「じぶんだいじに」とか「いまをいきる」ってことなんだとおもいます。

7/2追記
そして、星蘭先生から早速アンサーソングが届きました。続きはこちらから!

(続)2018夏・ご家族鑑定のこと

家族鑑定のことは、語り始めると止まらなくなります。だいたいは「ご自分→お子さんの育て方」というご依頼が多いのですが、丁寧に掘り下げていくと「ご自分と両親(との関係)」に帰着すると思われることがたいへん多いです。

インナーチャイルドカードと結びつけたご家族鑑定ができるんじゃないか、と昔からぼんやりとおもっていました。つまり自分の子供時代からの癖や抱えている感情を掘り起こしたり、見直すチャンスが作れるのではないか、と思っています。ぱっとインスタントにできるような簡単なことではありませんが、そろそろ準備は整ってきているようにもおもいます。考えてみます。