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2018/02/16 旧正月・戌について

きょうは春節。つまり旧正月で、中華圏で伝統的な新年として盛大に祝われます。春節=旧正月は、二十四節気の雨水(2月19日ごろ)直前の朔日(つまり新月)で、1月21日-2月20日くらいの間を毎年移動しますので、毎年日付が違います。(ちなみに2019年の春節は2月5日)各地の中華街を始め、旧正月がメインの地域では、街が赤や金色やたくさんのランタンなどで華やかに飾り付けられ、縁起物(餃子とか豪華なお正月料理)を食べたり、家族で盛大にお正月を祝うのでしょう。

そんなこんなで2月。いよいよ本格的に新しい戊戌年が稼働しはじめました。戊戌は、重なりあう山々の姿。誇り高く頑丈で妥協のない気質です。そして戌は晩秋の季節。生物が枯れて地に戻る季節を表すため、戌は「地下に秘められたなにか」を象徴する→戌は地下→死や宗教、オカルトなどに親和性の高い十二支です。「戌」がもともと効いているひとはもちろん、今年「戌」年には、自らの内面や、心の世界に向きあう人が増えることでしょう。ちょうど「蠍木星の年には占いがはやる」とも言われますので、東西を問わず象徴は同じですね。

記憶に新しいところでは、2000年代のスピリチュアルブームを牽引した「オーラの泉」は2005年にスタート、翌年の戌年(丙戌)に深夜帯で高視聴率を出し翌年ゴールデンタイムに進出。その前の1994年(甲戌)には、オウム真理教が松本サリン事件を起こしており、海外での集団カルト宗教の問題が散見されます。その前は1982年(壬戌)で、これまた調べ始めると止まらなくなるポイントがあれこれありますので…続けたいところですが、以下略。

戌の蔵干は一般的には「辛・丁・戊」であり、地下にお宝(辛)や炎の種(丁)が埋もれているというイメージにもつながります。また、火の三合会局(寅→午→戌)の組みあわせでは、戌は火が滅する=火の墓庫とみなします。ですから、「戌」という十二支の中は、晩秋の枯れた山という外側からは決して伺い知ることのできないような、地下深くの豊かさや激しさを秘めています。それはとても美しくて、そしてそこにはどうしても、神秘的なる偉大な大いなるものに包摂されていく安心感と危うさが同時に存在するようにも思われます。

今年は「山」の年。「どんな山になりたいですか?」と、しばらくみなさまに問いかけ続けていくつもりです。せっかくならみんなで、素敵な山のように、立派な山のように、親しみやすい山のように、美しい山のようになってみませんか?と呼びかけていきます。

2018年2月4日 立春

外面ばっかり整えても、内面ばっかり深めても、あたまばっかりでも、からだばっかりでもだめよね。まだインフルエンザの余波のマグマで煮えている脳内からお届けいたしました。(天海玉紀)

2018/02/02 立春にむけて〜まだ見ぬ遠き春

「戊戌(つちのえいぬ)」2018年予測ちらりと(2017/11/17記)

戌(いぬ)〜十二支〜