そろそろ来年の話をしても鬼に笑われないはず。2018年はその人によって、もともとの実力を生かす追い風の時になるか、逆風の頑張り時になるか、はっきりとわかれそうです。備えあれば憂いなし、という言葉がとても似合う年です。
干支暦では、2018年の立春から「戊戌(つちのえいぬ)」の年です。これまでの火+金の2年間とはガラリと変わり、一気に土性の気が強まります。戊+戌と、天干と地支にずっしりと土が折り重なるため、全体的に社会が内向きで保守的なムードになるだろうと予想されます。戊も戌も、どちらも「茂」の意味があるので、草木が生い茂って風通しが悪くなり、光が届かず、虫がついて木が痛む、といった象意もあります。だからこそ、しっかりと剪定して光と風が届いて万物がきちんと育つ地面になるように整える必要があるでしょう。
土性はなんでも吸い込み吸収する万物の源、営々と積み重ねられた信用と安定の象徴です。目に見えて手で触れる五感の世界、家内安全=安定した暮らし、千客万来!商売繁盛といった目の前の現実、現世御利益的なテーマに関わる分野を司ります。土は利益を求め、現実をきちんと固めるかわりに、白黒や善悪の区別もなく、なにもかもを(とりあえず!なんでも!)受け入れるため、頑迷さや停滞、欲深さや自己中心的な要素も強められるのが欠点です。(西洋占星術での乾いた土エレメントの概念よりも、東洋の「土」はもっとウエットで曖昧で感情的な要素が強いように思われます)
干支の並びや配分を眺めた時に、ご自分の命式に土性が増えるとうまくバランスが取れる人にとっては、2018年はこれまでの頑張りが報われたり、これまでとは違ううまいやり方をみつけたりするでしょう。土性はもうこれ以上いらない(もともといっぱい持ってる)人にとっては、現状維持のままでは苦しい局面がありそうなので、思い切った方向転換や改革が必要になるでしょう。
主に、大きく影響を受けそうな方々の条件をざっと脳内シュミレーションで並べてみます。順不同。
○ 「戊戌」がある(60歳になる方含)
● 戊、己生まれ
● 地支に「辰」がある → 特に「壬辰」「甲辰」「戊辰」(30歳になる方含)
○ 「土」の天干、地支が多い → 特に地支に「辰」「丑」「未」が揃っている
○ 癸生まれ
○ 地支に卯がある → 特に「癸卯」
○ 地支に「寅」「午」がある → 特に「戊寅」「戊午」
● 戌亥グループ生まれ(甲子、乙丑、丙寅、丁卯、戊辰、己巳、庚午、辛未、壬申、癸酉)
土は含み込んでいる要素が多いので、変化も複雑で読みも一筋縄ではいきそうにありません。(特にリスト該当の方は、年運鑑定などぜひご検討くださいませ →★)まず来年全体の流れを知りたい方は、毎年恒例となりました年末イベントでのミズマチユミコ先生とのコラボ講座「西洋と東洋で読む2018年(仮題)」にどうぞお越しくださいませ。
ちなみに昨年の今頃、私はこう書きました。「2017年は丁酉。火と金がぶつかりあって火花を散らします。あいまいさやなんとなくといったふんわりムードではなく、のるかそるか、やるかやられるか、白か黒か、といったスピード感や緊張感がみなぎる年になるだろう、と予想できます」→★と。酉年は政変や革命が起こりやすく、激しい動乱の年と古来より言われるのです。
来年の2月立春まで、酉年はまだ続きます。すでにだいぶ来年の気配が強くなっているとはいえ、酉年の仕掛けはまだ残っているので、まだまだ油断はできません。特に庚や辛生まれの方からは「つかれた…」という切なる声をたくさんお伺いしました。おつかれさまです。まだやり残したことがある気がする方、しんどい時期だった方、来年は勝負!の方もラストスパート(お互いに☆)頑張りましょう。
2018年の日干別10パターン運気予測は、来年明けにお届けする予定です。それとも今年は十干×10パターンの100パターンにチャレンジするか?!のるかそるか!乞うご期待です(天海玉紀)
2017/12/01追記
以上のように書きましたが、その後こちらを新しく書きました。生まれ日干別の2018年予報です。100パターンじゃなくて10パターンです。ぜひご覧くださいませ。
酉年について書いたあれこれはこちら。