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2017/10/8 龍高星と玉堂星〜ただの日記

玉堂星も龍高星も、どちらも習得本能の星です。どちらの星も自分の日干を生じる五行の干があると出てくるので、自分に何かを入力したい、ということですし、誰かに助けてもらいやすい(もらいたい)ということにもなります。(自分を生じる存在→転じて自分を生じる母を表すこともあります)

脊髄反射で反応するのではなく、人の話をまずはとりあえず聞く、とりあえず受け入れながら考える、という性質です。時間をかけてよく考える。脳内であれこれシュミレーションします。ああしたらこうなる、こうしたらああなる。だから?いつまでも考え続ける。だからたいていこのグループのみなさまは、何かの連絡の返事が遅い、長い。よく考えた末にお返事をくださるんだろうということが、よくわかります。

わたしのところは、鑑定に龍高星気質の強い方々が「占いを独学で勉強したんですけど。悩みはないんですけど、答え合わせに…」とお越しになることがときどきあります。おもしろいです。そのお気持ちは理解できるので、わたしにできる範囲でお答えさせていただいています。さまざまな個性的なご職業に携わる龍高星型のみなさまのお話はたいへん刺激的です。おもしろいです。

玉堂星が強い方々からは、占いはたいてい長くどこかの学校やお師匠様のところで学ばれていらっしゃるというお話を伺います。書道、華道、茶道、香道、剣道などの道もの、日本舞踊、和服の着付けなどをなさる方も多いようで、まさにそのまんま!と思うことが多いです。

玉堂星気質の強い甘夏弦さんは、長らく楽器演奏とクラシックのオーケストラの運営に携わっていらっしゃるのだそうです。ちらりと伝え聞いた話ですが「なぜ楽譜通りに弾けない人がいるんだろう?楽譜通りに弾けばいいのに!」と何かの話でおっしゃっていたらしいです。

あ… やばい。それめっちゃ地雷!私はそういうところでたいてい怒られるタイプだ… と、即座に気がつきました。うおーーーん…orz(爆

なにもわたしだって、お手本を軽視するつもりはさらさらありません。ちなみにわたしは楽器はできませんが、指圧マッサージの習得だけは本当に大量の時間と実戦経験を費やしていますし、プロ化するまでの占いの習得にも、どれだけ時間と労力をかけたか計り知れません。鑑定は机の上の勉強だけではできません。読み会にはさんざん参加しましたし、実際の人に相手になってもらって、鑑定の練習には相当時間をかけました。

そんなわけで、いちおうなんでも基本の習得には莫大な時間と労力をかけています。(コレハイチオウオオキイコエデイッテオク…)

最初はとにかく夢中になって、いっしょうけんめいお手本通りにやるのです。それなのに、いろいろ続けてみて長い時間が経つと、たいてい「あれ?もっとこうやったらいいんじゃないの?そうだ!こうしてみよう!」とか工夫しはじめるときあります。そうなると、もう戻れない。いつのまにかもともとのお手本からだんだんズレていくのであります。

はい。御察しの通り、わたしは玉堂星気質ではありません。龍高星気質です。

伝統的に決まっている基本の型が理解できず習得できないのに、それ以外のことをそれと称して勝手にやるのはただの我流です。それでも伝統的な型を理解して習得したあとに、そこからズレていくことに自覚があり、理由があって意図的に行っているなら、それはそれでありじゃないか、というのが龍高星の言い分、でありましょう。

しかしながら、最初はやっぱり基本が大事です。これは間違いなく、玉堂星がえらい。

ある程度きちんとした歴史や体系があるものを学ぶときには、最初はちゃんと習った方がいい、というのがわたしの考えです。ひとりだと、自分が偏ってても間違ってても修正する機会がないのがもったいない。

このたび冗談抜きで、20年来やりたかったことを始めました。これまでなんども独学で手を出しては続けられなくて挫折し続けているので、これは独学無理だわ…と観念して、大枚を叩いて習いに行くことにしました。

やっぱりその道のプロはすごかった。書面やらなんやらの独学ではぜんぜんまるっきりわからなかったことが、ほんの2時間でわかってできるようになりました。なんでもっと早く素直に習いに行かなかったんだろうなぁ…(まぁ物理的に無理だった、という理由はありますが)と、激しく悔やまれます。

何かを習う時には、絶対に知ったかぶりしない、どんなに恥ずかしくても見栄を張らない、かっこつけてできる振りをしない、なるべく積極的に場に関わる(あえてわざと失敗するのもアリだ)と決めています。

どこまで続くかなー。玉堂星の流儀を素直に見習ってがんばります。