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7/7 禄存星・司禄星レポ(の・ようなもの)2

「1」からのつづきです →★

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このシリーズで、毎回本当にイイ仕事してくださる甘夏弦さん。いつもありがとうございます。土性要素はご自身の中にまるっきりお持ちでないので、まさにアナザーワールド!びっくりだらけだったとのことです。

モテの覚悟(甘夏弦さん/牽牛星中心)→★

甘夏さんがおっしゃっているように、亜子さんに笑顔で「切る、ってどういうことですか?」と尋ねられて、牽牛星チームが唖然として、絶句していたシーンはこの回のハイライトのひとつです。(わたしもあのときは言葉に詰まった…そうか、そ、そうきたか〜〜〜!的なw)

削るか増えるか。
削るのも命張ってるけど、
ざくざく増えるのも苦労あるんだなと。(甘夏弦さん)

はい。もうこれは、おっしゃるとおりでございますね。たくさんあれば、それを維持する、持ってるためのエネルギーも莫大にかかるのだということが、プロフェッショナルな方々を目の前にするとつくづくよくわかりました。

禄存司禄は、日干が周囲を剋して生じる星。
そのことと「引力本能」というのが、結びつかなかったんです。(甘夏弦さん)

なるほど。さすがいつも鋭いポイントをご指摘くださるので大変ありがたく助かります。たぶん「土性と金性」の違いの話と思われます。わかりにくいんですよね。ですからこの部分、少し補足します。

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「剋」というストレスや摩擦があっても欲しいものはなにか? 自分のエネルギーを消耗してまで、なにを見返りとして手に入れようとするのか? ここがポイントです。

まずは五行で考えてみます。

土(稼穡=かしょく) 万物を統一して、生成育成して、消滅させて、また生み出す、という複雑な働きがある

金(従革=じゅうかく)秋の冷涼な空気や、研ぎ澄まされた刀などに象徴される。冷えて固まり、内部に凝固させる働きがある

土性は季節の終わりの象徴なので、増える→死ぬのサイクルがあります。金性は秋。冷えて固まる。はっきりさせる「あきらかに」という意味があります。なんでもあり!カオスの土性と、くっきり・はっきり・きっぱりの金性。そもそもの性質が全然違いますね。

では本題。

財(相手を剋す)、官(相手に剋される)ことです。剋する力がどっちに流れるか(矢印がどっちを向いてるか?)がなによりだいじです。それだけでなく、例えば「作用反作用の法則」みたいに、矢印が一方向に流れるだけじゃなく、そこから何かの反応が戻って来る、と想像してみてください。(文章で説明するの難しいけど、ちょっとトライしてみます)

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わざと対比が目立つように、わざと辛口仕様で書きます。エグミだいじ。ぐへへへへ。

財(自分が相手を剋する→土性の禄存・司禄が出てくる)

自分の魅力(才能・美貌・相手の世話を焼いて相手の得になることをするなど)で相手をコントロールする。責任や、貸し借りの関係が生じる。(雇用主は雇用する相手の生活を背負う、家父長制における夫や父の役割=妻子は財産の一種である、など)

→ 相手の関心を惹きつける(この人といるといいことがある。お得♪ 幸せ♪ 豊かになれる♪などと思われる)「信用」「あの人に頼ればきっと大丈夫!」と思われること。お金や財産は信用や責任と密接に結びつくことを知っている。

※ たくさん注目され、人に囲まれると嬉しい。物質的な豊かさと、保身・安定を望む。必ずしも自分の望むことばかりが引き寄せられるわけでもないので、心から楽しいかどうかは別問題。許容範囲が広いので、世間的な善悪の区別が希薄になりやすい。ルーズ。

財は、相手に利を与えつつ、相手からもっと大きな利益を吸い上げるのが目的。(結果的に剋している状態)←にこやかで人当たり良く、感じのよい人が多いのも「そのほうがお得だから」と考えれば激しく納得できるのであります☆(イイジャナイカ)偉そうに振る舞う財型の人は究極に感じ悪い!

官(自分が相手に剋される→金性の車騎・牽牛が出てくる)

素の自分を抑えて社会の要求にしたがったり、難しい要求や課題に応える。相手にコントロールされる、または目的のためにわざとコントロールされる。個人ではなく、集団の利益のために献身を求められる。(←組織にお勤めすることは、そもそもそういう性質)

→ すばやく課題を解決したり、大きな成果をあげれば、周囲から評価される。(あいつはすごいやつだ!と思われる)「義」「あの人の言うことなら間違いない!」人間社会における「正しさ」の追求。

※ いわゆる「仕事ができる」人に必要な能力。無理難題をこなし、有能・優秀な自分でありたい。最初からできることしかやらない面もある。「正しさ」の基準は、現実社会のルールを守ること。「つかえるか/つかえないか」能力主義で序列を尊ぶ。融通が利かず、権威主義的。シビア。

官は、相手に剋されつつ、結果的には相手より上に立つのが目的!←ということは、内心はどうであれ(これ重要!)まずは礼儀正しく、約束を守り、腰の低い人のほうが出世しやすいですよね。最初から偉そうに振る舞うと、官の性質がうまく発揮できませんな。実るほど、頭を垂れる、といった昔の人は正しい。

こんな感じかな。うーーーん… もっとスマートに説明できるように努力します。いまはこれでめいっぱいだ。許して!

甘夏さん、いかがでしょうか?わかりにくいところはまたいつでもご質問くださいね。いつもシャープなツッコミとご質問の数々に感謝ばかりです。今後ともどうぞよろしくです!

官と財の違いについて、以前書いたのはこれですね。

「自/他の境目〜土性・木性・金性」→★

ダメなものはダメ!と、すっぱり切って分離する断捨離型の金性タイプと、いまはダメでもいつか役にたつかも?!と、吸収して埋めて貯める土性タイプとの深くて越えられない大きな溝が、今回もまた明らかになったのでした〜。

とか書いてたら、夏瀬杏子さんのツイートが目に入る。どん。

はっはっは。あるある。これたぶん、夫さん(土性をたくさんをお持ち)を観察してのコメントだな〜と、心の中で笑う。減らしてすっきりしたい人や、そもそも最初から所有に興味がない人にとっては、土性型の「なんでも欲しがる」ところがまったく理解できないのですよ。

あ。そういえばこんなの書いたこともありました。あわせてどうぞ。

財と官(禄存星/司禄星&車騎星/牽牛星)→★

世知辛い世の中でたくましく生きていくためには、財か官の能力は役立ちますね。はい。

ちょっとエグミを足してみました。

ということで、お話はここからまた派生します。