こんなデッキを入手しました。あれ?ん?新手のタロットカード?に見えますよね。
これ実は、「タロットカード風にへぼいシーンを描いたポストカード。9枚しか描けなかったので9枚という半端なセットです」ということで… んんん???
大真面目におかしなことをやってるおもしろサイト「デイリーポータルZ」の編集長=変集長=林雄司さんが描かれたタロットカード風イラストシリーズです。
○ 日常をタロットカード風に表現する →★
ちょうど、イベント会場にてご本人様から直接購入することができたので、「どうしてこのシリーズを思いついたのですか?」とお尋ねしてみたところ…
「この色合いで描いたら、なんでもタロットカードっぽくなるかな〜と思って」と、文章そのまんまの飄々としたお答えをいただきました。た、たしかに!
もともとの図案と思しきライダー版のタロットカードと並べながら、勝手に想像キャプションつけながら、ずらっとラインナップを眺めてみましょう。
それにしてもよくできてる!よくぞこんなアイデアを思いついたなぁ…としか言いようがありません。このデッキシリーズ、もっと見たい〜!こういうアイデアはいったいどこから湧いてくるんだろう?不思議でなりません。
とおもったら、すでにちゃんと特集が組まれているのでした。やっぱりね〜。
◎ ひらめきの源は? 「デイリーポータルZ」の林さん流アイデアの生み出し方 →★
「ぼやっとしたアイデアもアウトプットしていく〜ぼやっと思った程度でも書き留めることで、考えが蓄積していき、可視化される」→「あまり“面白い企画を立てるぞ!”と意気込んではいません。もちろん記事はバズってほしいですが、やりたくないことはやりません。日ごろから機嫌良く、のんきな気分で何事にも面白がっていれば、アイデアは出てきますよ」とのこと(嗚呼…深い。。。)
だからといって、決して役に立たないことばかり追いかけて、ぼんやり遊んでいるお方では全くないのでありました。
◎ 究極の「ダメサイト」を築いた男の、苦節10年 →★
「個人のサイトも、デイリーポータルZも、サイト作りは本当に真面目にやりましたね。眠くて意識が飛ぶギリギリまで仕事をして、起きて2分くらいでまたパソコンに向かって仕事するという生活でした」とのお話です。大きな組織の中で、いっけん役立たないようにみえるプロジェクトを続けて通してきたお話の裏側には並々ならぬ歴史があることでしょう。
「がんばらない」と「がんばる」とか、「役に立たない」と「役に立つ」とか、どっちの世界だけでは成り立たない。ものすごく難しいけど、どっちも満たせたらいいですよね。って、げらげら笑いながらおもしろいものご紹介のつもりで書き始めたのに、まさかこんな結論にたどり着くとは…(天海玉紀)