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【vol.3】ウラナイ8 ができるまで – 4月22日の巻

少々あいだが空きましたが、前回の続きです。ゆみこ先生とわたしは、夕暮れの奈良で集合。ビール飲んで、猿沢池に昇ってくる月を眺めて、街をぶらぶらと歩いた夜でした。

https://uranai8.jp/uranai8-history-02/

翌朝は奈良国立博物館へ。曜変天目茶碗の特別展示をじっくり拝み、お昼は葛料理の黒川本家 東大寺前店へ。そこから東大寺のそばまで行ったけど、修学旅行生の大波と、押し寄せる鹿の大軍に完敗。春日大社にお参りして、もうへとへとでありました。

いったんホテルへ退却して休憩。ぼちぼち集合したら、こんどはなにごともなかったようにこれからの仕事の話になるのでした。ゆみこ先生もわたしも、仕事にエネルギーも時間もステータス全振りしているようなものですから、それはとても自然なことであります。

やっぱりいつだってそのころは「お店が終わったあとどうする?」が最大のテーマではあったのですが、まだこのときは4月で、南阿佐ヶ谷ウラナイトナカイが閉店することは頭ではわかっていても、ぜんぜんまだ実感がないのでした。それよりまず目の前のGW企画をどうするかとか、閉店までどうやって流れを作るかとか、そんなことで頭がいっぱいでありました。

「ねぇねぇ、こないだも言ったけど、占い師のグループを作りたいんだ」と、もう何度目かわからない話を、わたしはまた切り出しました。「うん。いいんじゃない?たまちゃんがやりたいんでしょ。わたしはこれをやりたい!ってのはないから、わたしはそれでいいよ^^」と、ニコニコしながら答えるゆみこ先生でした。えええ?そんなにお気軽でいいの?

「お店っていう物理的な場所はなくても、同じ方向性とか理念を持つ仲間のネットワークを作っておけば、のちのち絶対役立つとおもうの」と、さらに熱弁をふるうワタクシ、たまちゃんであります。「うん。要するに、そういうサイトを作ればいいんでしょ?いいよ^^」と、やっぱりニコニコと軽やかに答えるゆみこ先生でした。

そのときわたしが引いたスプレッド図がこれです。フルデッキです。うーん、重い!改めてこうやってまじまじと見なおしてみると、そのとき極限まであれこれ妄想して考え疲れていたんだろうなーと、非常に感慨深いです。

現状=ジャックと豆の木(吊られた男)
課題=ソードのガーディアン(ソードキング)
結果=裸の王様(皇帝)

インナーチャイルドカードでは「皇帝」に相当する「裸の王様」はわりと辛口に読みます。「物質界のことにしか目がいかない」みたいに。そうかそうか。どうやって運営するか、お金がどれだけかかるのか、わたしは「裸の王様」か。よかろう。腹をくくりましょう。

鍵になるのは、ソードのキング。西洋占星術で分類するなら、わたしは風の民ですから、そうです。息するように理念理想を語るのです。もっと語れと。もっとはっきり言っていいんだと。そうですかわかりました。やりましょう。

「きっと世の中の人たちは、そんなこと本当にできるの?それをやって何になるの?たまちゃんやっぱりアホだね!っていうんだよ、知ってる。でもね、いま私が言ってることを実現させられたら、わたしたちにもお客さんや生徒さんたちにも、絶対いいことたくさんあるとおもうの。わたしはもう再来年以降の水瓶土星時代のことを考えてます。グループを作りたい。お願い!どうしても、ゆみこ様の力が必要なんですm(_ _)m」と、さらに熱弁をふるうわたしでありました。

ゆみこ先生はそのとき、クリスタルのガーディアン(つまりペンタクルスのキング)を引いていたのを覚えています。地のエレメントのエキスパートであるゆみこ先生にとっては、あたりまえすぎて刺激のない、朝飯前のカードでしょう。「なんだー。つまんないな。いつもどおりだな。わかったよ」と、やっぱりニコニコしているゆみこ先生なのでした。

《追記》あとから、ゆみこ先生がご自身のスプレッドの写真を発掘してくれました!

使いっぱなわけないじゃん。ランプを擦ったのがわたしで、出てきた魔人がゆみこ様だw

しかしながら、なんといっても、その時点で、ゆみこ先生はウラナイトナカイの運営者のひとりでした。ですから、単なる1スタッフであるわたしが、あまり特別に出すぎたことをお願いするわけにもいかないし、かといって、わたしの妄想アイデアを実現するには、絶対にゆみこ先生を頼ってお互いの力を合わせていくことが必要なことは明白でした。そのムズカシイバランスの中で、必死に何をどう話したらいいか、悩んでいたような気がします。

わたしは、ゆみこ先生に絶大なる信頼を注いでいるので、ひたすらそれを手を変え品を変え、旅行中ずっと告ってたみたいなものでしょう。ふふふ♪ゆみこ先生は己生まれのオンナ。熱意と誠意をもって迫れば、冷たくあしらわれることはない!と信じておりました。はい。わたしはそういうところは、しつこくて暑苦しいです。どうぞお見知りおきを。

さて、そんなゆみこ先生に、バチっとスイッチが入って、ウラナイ8への意識の焦点がびしっと合うのは、まだまだもう少し先の話になります。

つづく。