だいぶ前ですが、算命学の専門書籍でこんなフレーズを見つけました。「特に、次のような宿命は、古来から犯罪者の宿命として恐れられている組み合せ」ですって?(えー?なにそれ。データ取って裏付けあるのかな。古来から、という思い込みだけじゃなくって?と、常に情報は検証しながら見たいものです)
どれどれ。ん?これは!並んだサンプルの中に、私の命式にそっくり生き写し!のものがありました。「最大の非常識+自分勝手」だそうです。そうかー。私の母が私を称してよくそう言ってたっけねー。(遠い目…
もちろんその次には「幼い頃から厳しく鍛えれば、衆人が及ばない大きな力を発揮してたくましく進む」的な算命学定番ともいえるフォローと、「命式を眺めただけで、この人は悪人か善人かを判断しない。時代と環境が善悪を決定する」という原則が記されてはいます。
うむむ。ふつうだったら「ワタシ犯罪者なの?!」と、傷ついたり凹んだり、そうやって決めつけるから東洋の占いはイヤ!算命学なんて大嫌い!と怒ってもしかるべきポイントかもしれません。ただ、自分の命式を冷静に人ごととして読むと、尖った個性と特殊技能で生きるには適していても、東洋系で特に良しとされる女性の役割や安定した暮らしといった世界ではきっと退屈して、一大トラブルメーカーになるだろうとは容易に想像ができます。
三上牧さんが監修なさった 「青い鳥タロット」を描いた川口さんは、私と生年月日がまるっきり同じです。 (命式同じ。性別違うので、大運の周りは逆です)川口さんは絵や音楽のアーティストとして幅広い分野でご活躍なさっています。不肖ワタクシはほそぼそと治療や占いなどさせてもらってますが、世間様 の「普通」にとらわれず、特殊技能を磨いて生きてる、という点で共通項があり、なんとも嬉しく心強い限りです。
さらに、ファンの方々には大変申し訳ありませんが、私の命式は人気グループ「嵐」の二宮和也さんの命式とも似ています。(12年違いで誕生日が近くて生まれ日の干支が同じだとそうなる) 芸能界で長く人気を保ち続けるのは、特殊な世界で特殊技能を発揮する最たるケースですから、二宮さんはご自身の才能を存分に燃焼させていらっしゃるのでしょう。
生まれながらの命式(ネイタルチャート)は最初に配られるカードのようなもので、それだけで全てが決まるとは言えません。人生を季節としてとらえると、生きている間に季節は巡り、自分がもともと持ってない要素の季節も巡ってくるし、みんなどこかしら偏って不完全な存在だからこそ、自分が苦手とする要素をたくさん備えた人と深く関わることもあるでしょう。人を責めたり、自分を責めたりするのではなく、自分の偏りや不完全さを認められれば、その代わり優れているところも認められるはず。そうなれば偏りは逆に力となり、その後の展開は全く変わるとおもうのです。
育った環境、出会う人々、自分の選択、さまざまな要素が複雑に絡み合って、それぞれの人生は形成されています。素材と全く違った自分になることはできないけれど、現代は良くも悪くも、昔ながらの「良い」だけが通用しなくなった時代なので「この命式だったらこう!」と最初から決めつけてしまうのはもったいない。
「薔薇は 薔薇は 気高く咲いて〜」という歌もありました。ワタクシ衆生はとてもじゃないけど「薔薇の定め」にはほど遠いので、自分のドクダミ気質を気高い薔薇と比較して落ち込んだり自己嫌悪に陥るのは無駄以外のなにものでもありません。私は薬草ドクダミ(毒矯み=毒を抑える)としてのプライドを抱いて、これからもしぶとく路傍で咲きつづけまする。(天海玉紀)