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スパッと斬れ味。風の元素(ソード)の活かし方

インナーチャイルドカードの「ソード」小アルカナをずらっと並べてみました。どんな印象を受けますか?

特にタロットカードの初心者さんから「ソードのカードが怖い」と伺うことは少なくありません。特にライダー版。確かにあのデッキのソードの絵柄は怖そうなものが結構あります。

ソードは理性や知性、つまり考えて分析する力を表します。「わかる」とは「分ける」のことです。「あれはあれ。これはこれ。それはそれ」「私は私。あなたはあなた。彼は彼」と「分ける」からこそ「わかる」ことがたくさんあります。

この「分ける」作業がうまくいかない人は、意外と多いようです。うまく「分ける」ことができなければ、人生は常に混沌です。他人の気持ちを妄想、未来を妄想して「怖い」「気持ち悪い」「不安」とか、なにもかもがモーローとした霧の中になるかもしれません。

辛口ですか?「はっきりものを言う」ことが疎まれる日本の社会では、ソードが嫌われたり、苦手分野と思われやすいのも、仕方ないかもしれません。

でも「お互い違うってわかってるから仲良くできる」場面はたくさんあります。なにもかも一緒!なにもかも共感!なんて嘘くさい。「あなたはあなた。わたしはわたし」という前提を踏まえてこそ、はじめて協力し合える場面、たくさんあるでしょう。

知性は光でもあります。知性は人生の闇を照らす光にもなります。ニンゲンをニンゲンたらしめるのは、知性であり言葉です。

言語以前の「なんか怖い」「なんか嫌い」「なんかやだ」そういう発言が多い人は、そこで判断が止まっています。もちろんそれは悪いことではないですし、たぶん大きな危険を察知するには、そうした理屈抜きの印象はものすごく有用で役立ちます。

でもね、いつでも「なんとなく」「乗らない」「そういう気分にならない」だけを指標に人生を回すのはなかなかリスキーな試みでしょう。潤んでキラキラした目で「なんかそういう気がしたの」「メッセージがいま降りてきたの」なーんて言われたときは、特に怪しい!とわたしは思います。

「いつも考えてばかりなんです」とおっしゃる方へ「それって、いつまでもいつまでも脳内で趣味レーション、じゃなくってシミュレーションをぐるぐる反芻しているのが気持ちいいだけなのでは?それは本当に考えているの?」と申し上げることもあります。

「これはこれ」「あれはあれ」と分けたら、次のフェーズに行くのが合理的でしょう?「わかる」とは「分ける」こと、つまり「分ける」とは選ぶことでもあります。ぐるぐるといつまでも決められない人は、いつまでも迷っていたい人です。それをわたしは「脳内趣味レーション」と呼んでいます。

辛口ですか?「はっきりものを言う」ことが疎まれる日本の社会では、ソードが嫌われたり、苦手分野と思われやすいのも、仕方ないかもしれませんね。

「明らかにする」ことは「あきらかにみる→あきらめる」ことでもあります。ひとつの選択肢を選んだら、その時点では他の可能性を諦めなければいけないこと、人生にはたくさんあります。あきらめ過ぎてもいけないけれど、なにもかもが手に入るわけではありません。

インナーチャイルドカードの創始者、イーシャ先生はとても繊細で鋭いインスピレーションに恵まれた方ですが、カードの授業では常に「数秘術とエレメントの組み合わせを論理的に読み解く」ことを強調されていました。

どんな占術でも、基本のロジックはだいじです。基本がしっかりわかっていればこそ、わざと基本を崩したり、基本を外すことも可能です。だからこそ「数+エレメント」の意味を最初に徹底的に練習して身につけることは、いまでもとても役に立っています。

もし最初から基本のロジックを暗記したり理解もせずに、いつも「わたしの閃き」「わたしの感性」「いまのわたしの気分」ばかりを強調しているならば、それは単なる自己流のリーディングに過ぎないでしょう。

もちろん当たってればなんでもいい。楽しければなんでもいい、もちろんそういう考え方もあるでしょう。わたしはそういうやり方や話し方はしません。それはわたしが「こうやる」と選んだことだから。これも「分ける」ことのひとつの例です。

風のエレメントを強化すると、どんないいことがあるかというと「人と適切な距離を保ったコミュニケーション」「わかりやすい話し方」「生産的に話し合う態度」「動機→過程→目的をきちんと繋ぐこと」「気分だけに振り回されない冷静さ」などなどが身につきます。

「知る」ことは「明かりを灯すこと」でもあります。人生の道筋に少しでも確実な明かりが灯れば、やたらとなにかを怖がる必要はなくなります。

自分の感情や考えたことや、占いのマニアックな知識だけは頭の中にパンパンに詰まっているけれど、うまくそれを人に伝えられない、そんな人たちにとっても、風のエレメントの訓練はとても役立つでしょう。

さらに、ソードの「繋がる」機能についても。続きはこちらへ

遠くと繋がる。風の元素(ソード)の活かし方