JR阿佐ヶ谷駅の北口を出て、ほどなく徒歩3分くらいでしょうか。「阿佐ヶ谷神明宮」というたいへん清々しくて美しい神社があります。夏には「阿佐ヶ谷バリ舞踊祭」が開催されて幻想的なムードに包まれたり、可愛い「神むすび」が人気だったり、歴史と伝統と、現代的なモダンさがよくマッチした神社です。
阿佐ヶ谷神明宮
〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1-25-5 →★
お詳しい方々なら「神明宮」と聞くだけで、ここが天照大御神を祀った神社であるとわかるでしょう。同じようにウラナイトナカイがある地域の神社が「須賀神社」と聞けば、そこが素戔嗚を祀っている神社であることもわかるでしょう。
天照大御神(アマテラスオオミカミ) は太陽神。国土の創造神イザナギが、黄泉の国に下ったイザナミと別れ、黄泉の穢れを洗い流した際に、左目を洗ったときに誕生したとされます。このとき右目から生まれたツクヨミ、鼻から生まれたスサノオと共に、三貴子と呼ばれています。このときイザナギは天照大御神に高天原を治めるように指示し、天照大御神が最高神となったと言われています。
天照大御神を祀る神社といえば、なんといっても伊勢神宮。この阿佐ヶ谷神明宮も、伊勢神宮とご縁の深い神社とのことです。自分も周囲の人々もみんな元気に明るく健康に暮らせるように、正々堂々とまっすぐに成長できるように、生きとし生けるものすべてに感謝を捧げたい、そんなあなたにぴったりでしょう。
2015年にトナカイが中野から阿佐ヶ谷に引っ越してきたときに、わたしがお参りしたときのTweetを発掘しました。
阿佐ヶ谷神明宮。どえりゃー立派でびっくりです!!! pic.twitter.com/lDWnb4Zhqn
— 天海 玉紀 (@tamaki_deluxe) 2015年9月23日
はい。本当に立派ですね。もともとは天祖神社と呼ばれていた神社が、1990年に神明宮と改称されました。ご由緒は「建久年間(1190~1198年)には土豪横井兵部(一説には横川兵部)が伊勢神宮に参拝したおり、神の霊示を受け、宮川の霊石を持ち帰り神明宮に安置したと伝えられ、この霊石は今も御神体として御本殿の奥深く鎮っております(公式サイト)→★」とのことです。
阿佐ヶ谷神明宮「月うさぎ🌕🐇🎑」は10/21(日)までの秋限定🌘 pic.twitter.com/njBirDazhT
— 天海 玉紀 (@tamaki_deluxe) 2018年9月22日
歴史的なことはさておき、いまでは明るく開けた境内には爽やかな気が流れていて、とても気持ちのいい神社です。おしゃれで素敵なグッズが販売されていて、女子心がワクワクする人も多いでしょう。
カラフルな「神むすび」どれにしようか選ぶのが大変なくらい、どれもとても美しいです♪
季節ごとに、いろとりどりコンセプトさまざまな、限定品などもありますよ。
写真はこの秋の「月うさぎ」の神むすび。季節ごとにいろいろ揃えたくなります。
お笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」のお名前でも知名度UP中の「阿佐ヶ谷」、そもそもその地名の由来は桃園川の浅い谷地だったからだそうです。この夏、ゲリラ豪雨で浸水した阿佐ヶ谷駅前の映像をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。いまでも阿佐ヶ谷駅の南側には「川端通り」があり、大きな池の釣り堀があったりするんです。「阿佐ヶ谷に釣り堀?!(寿々木園)」→★
おそらく阿佐ヶ谷の北側は古代から明るく乾いた高台だったのでしょう。この周辺では縄文時代後期の石器が発見されていて、神明宮のご神体も縄文時代後期の磨製石器と推定されているようです。後世にはそこにアマテラスを祀るようになり、阿佐ヶ谷の南側の善福寺川沿いは治水が大切な地域で、その岬となっていた土地にスサノオが祀られているのだろうと想像がつきます。
このあたりの話は「アースダイバー」を読むともっとお楽しみいただけます。(わたしハマってそこらじゅうひたすら歩き回った人です)
東京の地形が織りなす坂と高低差の話も奥深くてめちゃくちゃ楽しいです。「ブラタモリ」みたいな世界がお好きな方は、このあたり絶対お好きなはず。
こちらも名著です。東西に走る鉄道が無かった時代は、南北を通る街道(鎌倉街道とか)が、重要な役割を果たしていたことがよくわかります。
ということで、阿佐ヶ谷駅の北側(JRの駅そば)神明宮と、南阿佐ヶ谷駅(ウラナイトナカイ店舗)よりさらに南側の成宗須賀神社、ぜひ両方あわせてお参りしてみるのがオススメです。
2019年1月3日12:00-17:00には、深瀬まる&天海玉紀「まる&たま新春お年玉鑑定会」も開催!ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ。お待ちしております。
杉並区内には、他にも歴史の古い由緒正しい神社がいくつもあります。この機会にぜひ合わせて、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
井草八幡宮
http://www.igusahachimangu.jp/index2.html交通の激しい道路からそう遠くないのに、とても静かで荘厳な雰囲気が漂っています。緑豊かな参道を歩くだけでも、きりりと背筋が伸びるような、凛とした神社だと感じられます。
アクセスとしては、荻窪駅、または西荻窪駅からバスです。(上石神井のほうからもたぶん行けると思いますが、詳しくない。ごめんなさい)善福寺公園のそばなので、合わせて散策するのもオススメです。
杉並大宮八幡宮
https://www.ohmiya-hachimangu.or.jp/こちらはわたしにとっては鎮守様で、たいへん親しみのある神社で、いつもお世話になっております。みなさまもお参りする際は、ぜひ本殿だけでなく、末社まで合わせていらしてください。一時期こちらは「小さいおじさん」がおわしまする、ということで話題になりました。残念ながらわたしは遭遇したことがありません。
手水舎より手前の右側の小さな鳥居の中にある「多摩の清水社」にて、お水をいただくことができます。(年始や連休などの繁忙期はお休みの可能性があるので、要注意です)参拝のあとに、坂を下って和田堀公園を散策するのもオススメです。
電車の駅からだとちょっと距離がありますが、あちこちからバスが通っています。→★ 成宗須賀神社からはちょっと距離がありますが、歩けない距離ではありません。善福寺川沿いをてくてくと遠足するのも味わい深くてオススメです。
2015年秋には「はじめてのアースダイバー」として、ウラナイトナカイ→大宮八幡宮へのウォーキングツアーを開催したことあります。またできるといいな♪