明日と明後日の「ふたご新月インナーチャイルドカード会」で、水星の話をするつもりなので、そこからのスピンアウト記事です。
西洋占星術で、水星が支配するサインは、双子と乙女。
二つのサインの特徴を捉えることで、より純度の高い「水星」らしさを観察することができるでしょう。
双子サインが「情報収集」なら、乙女サインは「情報分析」
どちらもだいじですが、だいたいはどっちかに偏りがち。
あなたはいかがでしょうか?
どんなに貴重な情報でも、ただ集めただけで溜めておくだけなら、単なるうんちくん(蘊蓄家)や、自称批評家の自己満足でおわりです。(ご本人がいいなら、それでもいいですけど)
どんなに貴重な情報でも、異なる情報ソースと照合したり、最新のアップデートを続けなければ、古臭く胡散臭く陳腐化するかもしれません。(ご本人んがいいなら、それでもいいですけど)
例えば、わたしはこんなふうにやってます。
「水星」の話を、インナーチャイルドカード会の枕として5分くらいしゃべりたい→どこかの教科書の丸写しや、自分が既に知ってることだけを喋るのは単なる怠慢なので、まずは事前にネタ集めをします。
さて。何を喋ろうかなーと考えながら、まずは水星的にあちこちホッピングして、関連する情報を集めます。
下にちょっと書いてみました。実際のノートはもっと乱雑で前後関係もバラバラなんですが、ここに公開するにあたって、順序を変えて整えたり、表現を簡素化したりしています。
こうやって「調べて、要約して、公開する」いまのわたしのこの作業そのものが、まさに水星的な営みです。
水星 Mercury マーキュリー
ヘルメス、メルクリウス
太陽に最も近い公転軌道を周回する惑星
太陽系の中で、大きさも質量も最小
水星は太陽に非常に近いため、観測できる時期と時間が限られる
古代中国では「辰星」と呼ばれ、五行の「水」と対応メッセンジャー、ゼウスの使い、旅人、商人、盗賊、弁舌、発明、策略、スピード、交易、交通、市場、トリックスター、死出の旅路の案内人
錬金術では、水銀(常温で凝固しない唯一の金属)
汞(みずがね)古代においては、辰砂(シンシャ。主成分は硫化水銀、鮮血色)などの水銀化合物は、その特性や外見から不死の薬や船底の防腐剤として珍重された(!有毒!)
メルクリウス(ヘルメス・マーキュリー)は、原初の両性具有的な存在
メルクリウス(註・水銀で象徴される)は、金属であるが同時に液体でもあり、物質でもあるが同時に霊でもあり、冷たいが同時に火と燃え、毒であるが同時に妙薬でもあり、諸対立を一つに結びつける対立物の合一の象徴なのである(カール・グスタフ・ユング)
つまり水星は、常に動き回る速さと流動性がいちばんの特徴とされる。役割としては、異なる世界の仲介者だったり、変容のプロセスを助ける触媒の役目を果たしたりする。境界を自由に行き来するという意味が与えられている。
↑ 自分で書いた文章は、太字にした最後のこの段落だけです。たぶん、この「要約」を自力で作るのがだいじです。現代文の試験とか、学校のレポート作成と作業としてはだいたい同じですね。
地道にこういう「要約」を作るだけでも、水星力は格段に向上するはずですし、さらに発表して話し合いまでできれば、水星のトレーニングとしては満点!でありましょう。
情報を巡らせて、精査して、利用する、修正して、また循環させる、これが基本動作です。
(「何のために」は、また別の意図が必要なので、この話はまた別の機会に)
自分の感想とか要らない。好き嫌いはもっと必要ない。
ごてごてした修飾語や、よくわかんない比喩もいらない。
まずは簡潔に。
それができるようになってから、いろんなアレンジをしたらいい。
たぶん息をするようにこれが最初からできる人と、最初に頑張って鍛錬が必要な人とがいるでしょう。でも、その後の鍛錬の道は結局同じです。ウサギと亀、の世界です。おなじおなじ。
まつい先生がよく言ってました。「水星は鍛えられる」って。
どんなサインの水星でも、まず最低限必要な基本的な動作は同じでしょう。「調べる→まとめる→発表する→話し合う」を意識するだけで、見えてくる世界の景色はガラリと変わります。
「それをやってなんの得になるのか?」とか関係ないですね。きっぱり。
知ること、まとめること、伝わること、やりとりすること「わかったーーー!えうれかーーー!」みたいな快感、それそのものが水星的な活動が最も喜ぶ報酬になるでしょう。
続きは明日と明後日にお話しする予定です。聴講(見学)枠のみ、空きありますので、お気軽にどうぞ。