そろそろ2021年の話を始めましょうか。ここではあなたのお生まれ日の五行別に、2021年の運気をざっくりとお話しします。
「五行」を現代語に超訳!した「五要素ライフサイクル」でお話ししますね。初めて見るよ!という方はぜひこの図をご覧になってみてください。
最終回は「火」生まれのみなさまへ。
お生まれ日が「丙」と「丁」のみなさまの運気予報です。
2020年は「庚子」、2021年は「辛丑」なので、火の日生まれさんにとっては、自分から剋する五行(財気)が特に強められる2年間です。(禄存星 or 司禄星の年)
「丙」生まれさんにとっては、周りから頼られたりあてにされたり、華やかに忙しくご活躍の2020年だったことでしょう。忙しさの割には、出ていくお金やエネルギーも多くて、手元には大して残っていなかったり、はたまた自分の時間を確保できないストレスもあったかも。2021年には、自分の心の中と目の前の現実を、しっかりと丈夫で太いパイプでつなげていくようなプロセスが進行します。2021年はまだまだコロナも簡単には収束せず、世の中の景気も悪化し、世界のムードも決して明るいとは言えないでしょう。そんな中でこそ、あなたの常に前向きで肯定的な姿勢、世の中のムードに簡単に染まることのない一貫した言動の数々は、とても貴重な存在となるでしょう。寒い冬の日を照らして暖める陽だまりや、明け方の暗い世界にぱっと眩しい光が差し込んで世界を明るくするような、そんな瞬間をイメージしてください。パートナーシップのテーマに向き合うにもとても良いタイミングです。「ひとりでもだいじょうぶだけど、いっしょにいたらもっといい」「いっしょにいないほうが、より自分らしくいられる」いろいろな理由で、人生の新しいステージを拓く方々も多いでしょう。慣れたいつもの言葉と、実感する気持ちのあいだにズレがないかを注意深く観察してください。慣れたいつもの習慣と、実際の願いとのあいだを行き来する微妙なニュアンスを切り捨てずに、大切にしてください。コミュニケーションのありかたをよりよく一新するチャンスの年です。
「丁」生まれさんにとっては、あれもこれも魅力的で大忙しのシーズンが続きます。これ!と決めたら熱中するあなたですが、今年は不慮の事情で中断を強いられたり、おやすみしていることがあるでしょう。2021年はその遅れを取り戻そうと焦る気持ちや欲求不満から、ますますアクセルを踏んでハイスピードで駆け抜けたくなるでしょう。2021年のあなたの運気は、真夜中の高速道路をひたすら爆走するようなイメージです。安定した日常の繰り返しだけではあなたの心は決して満足することはありません。キラキラと輝く都会の夜景や、異次元のような工場地帯の灯や炎がゆらめくような光景は映画やドラマの非現実的なシーンのように、あなたの豊かな想像力をかき立てるでしょう。2021年は、本来ならたくさんの人にあって、広い世界で大いに刺激を受けるといい時期です。創作をしているなら、より広く多くの人に知ってもらうように、あなたの作品を発表するのに良いタイミングです。あなた自身の個性や魅力を隠したり謙遜することなく、堂々とお披露目していきましょう。万人に好かれようと無理する必要はありませんが、狭い世界に閉じこもるより、広い世界で探すほうがあなたと響き合う人たちに巡りあうことができるでしょう。
2020年に続いて、2021年の雰囲気は、例えて言えば真冬や真夜中の冷たく暗い干支が並んでいます。景気や世の中の雰囲気を明るく底上げするのは「火」の五行ですが、しばらくこの「火」の五行がない時代が続いています。残念ながらCovid-19の世界的な流行に収束の兆しはまだまだ見えず、2021年のオリンピックどころではないのでは?というこんな時代です。控えめに言っても、2021年は「寒い寒い冬の底、厳冬期」であるからこそ、生まれつき「火」の要素を持つ方々にとっては活躍の場面が増えるでしょう。寒ければ多くの人は暖かさを求めます。暗ければ多くの人は明るさを求めます。火はもともとは動物であった存在を、現在のような人間として発展させた技術や文明をもたらしたと同時に、数多の殺戮や暴力の源ともなりました。火をどのように扱うかは、文明の課題です。今の世界で、未来の悲観的な予測をしようと思えばいくらでも可能ですし、わざと人々を不安に陥れて、そこから自分だけ儲けを出そうとするような悪徳な存在も増えるでしょう。あなたの「火」の力をどのようにこの世に生かすかが問われていくでしょう。決して世間の同調圧力や雰囲気に飲まれることなく、積極的にあなたの明るさや暖かさ、この世界を照らす明晰さや希望を、それぞれの持ち場で示していきましょう。「空気は読むものでなく、吸うものだ」ときにはKYも上等です。