ここのところ「赤ずきん」のカードを引く方にお目にかかることが続きました。それぞれの「赤ずきん」はいろんな性格で、いろんな立場で、いろんなミッションをこなしていました。そんなお話を伺うのはとても楽しい時間です。
ちなみに赤ずきんのカードは、タロットカードでいうなら「The FOOL」つまり「愚者」です。そもそも「愚者」はおろかもの~!と言われても、よくわからないところに踏み出す、心のままに冒険の旅に出るむこうみずなカードです。
赤ずきんのお話の内容は、時代とともに変遷はあるそうですが、基本的には「女の子のイニシエーション(通過儀礼)」がテーマです。お家でのんびり守られて楽しく暮らしている状態から、いろんなことが起こる外に出て、自分の才覚や判断で身を守り冒険する過程が語られます。
ちょっと前の話になりますが、夏至のスペシャルセッションで、望月ともみ先生がインナーチャイルドカードを引きに来てくれました。ありがとうございます☆彡
以前は「ラプンツェル」を引いて「当分ここからは出ないわね~♪」とおっしゃったともみ先生ですが、最近は塔から出てわたしたちに叡智を伝えに来てくれます。
じゃあそろそろ次の課題があるんじゃないの!?ということで、出たカードはいったいなんだったでしょうか~。覗いてみましょう。3枚中の2枚が大アルカナで、なかなかスケールの大きい話だということがわかります。
それもまたなんとも豊かな並びでもあるんですが、ともみ先生はどう読んだか、早速のぞいてみましょう。
どんだけ~脳内お花畑なのでしょうか。夏至を迎え2018年後半戦を天海玉紀先生にインナーチャイルドカードで鑑定して頂きました。
カードの意味とは程遠いところにいるような私ですが、気づいた時がはじめ時。赤ずきん冒険に出る!https://t.co/VQnxw4uJeR— T.mozzi (@mochi_lune) 2018年6月25日
おほほほほ~。いやはや。なんとまぁ。「あきれてた」というか、単純にびっくりぽんですよ。そう来たか?!というかんじ。このときは最初のテーマがかなり生々しく現実的なものだったので、ともみ先生の可愛らしくて平和なストーリー展開には「え?!そこでそれですか?!」と結構辛口で突っこんでしまう場面もでてきました。(われながら、ふだんより辛口だったとおもいますが、なにぶんテーマとの兼ね合いがあってだな…)
とはいえ、それはそれぞれが紡ぐ心のストーリーは自由ですし、間違ってるとかこれはダメ、というのはないです。基本的にはふだんから、公式見解のようなスタンダードな読みや、多くの人が読むであろう方向性とのズレ、というのをいつも見ています。
レポありがとうございます!そもそものテーマにあわせて、また「課題」と「結果」の部分が2枚大アルカナだったので、いつもよりしつこく辛めにツッコんでます。もちろんいま到着したあの家の中で大冒険!ってのもアリだとあとから思いました☆ https://t.co/AjqSkeynHx
— 天海 玉紀 (@tamaki_deluxe) 2018年6月25日
今回は「赤ずきん」が課題や障害の位置に出ているので、この「赤ずきん」をしっかり読み込んでいくことがだいじだと考えました。課題のカードについてはワタクシ「そうなの~♪それはいいね!」では済まず「なるほど。ではどうやったらそれは可能になりますか?」と結構ぎっちり詰めて聞くことが多いです。
それにしても…マザーグースのカードを引いて「わたしはご褒美をうけとる」「とてもいいものをもらえる」「どこかいいところに連れて行ってもらえる」と読む方は、もともととても受け身で、人に合わせる控えめなタイプの方々の中にときどきいらっしゃるのでそんなに不思議でもないのですが…うむむ…
今回はどうしても「えええ?!そーなの?!ともみん先生、あげるんじゃなくて、自分がもらうの?!まじで!?自分があげるんじゃないの?!だったらいますぐパトロン探さなきゃ~!」みたいな下世話なツッコミをついついしてしまった私です。
赤ずきんの話は、時代によって変わっています。機転の利く賢い少女から、無力で人に助けられるだけの少女へと、時代が新しくなるにつれて人物描写が変わっていったのだそうです。 pic.twitter.com/xZL4Fjstvx
— 天海 玉紀 (@tamaki_deluxe) 2018年6月25日
時代を経て赤ずきんの描写が変わる。
● 中世の民間伝承(少女から女性への成長は、技術を身につけ機知をきかせてたくましくなる必要がある)
● シャルルペローの寓話(お母さんのいうことを聞かないから食べられてしまった赤ずきん)
● グリム童話(赤ずきんは無力な少女で、猟師に助けられる)— 天海 玉紀 (@tamaki_deluxe) 2018年6月25日
赤ずきんの話はもともとは「はじめてのおつかい」的なテーマです。危険や冒険がないと物語は成り立たないですが、もともとの赤ずきんはじゅうぶんに賢くて、失敗はしても自分で機転を利かせてトラブルから抜け出せる利発な少女でした。わたしは基本的にはその「利発な赤ずきん」のイメージを基本に、このカードを読むようにしています。
といっても、昔話の世界でもだんだん時代が現代に近づくにつれて、赤ずきんは無垢で無力な少女、という描写に代わり、親の言うことを聞かず、勝手に寄り道をしてオオカミに食べられて、猟師に助けられるしかないちょっとオツムのゆるそうな(ごめん!)少女の描写に変わっていくんだそうです。
もちろん、以前ミズマチ先生が読んだように「え?森に行くのはこの人の日常業務なので特に冒険ではない」という意見もありです。それに、この場合は「森に行く」という非日常の空間に入っていく、という要素は踏まえられています。
でも、「この赤ずきんはどこにも行かない。慣れた村の中の近所にしか行かない」となると「そーなの?!どこにも行かないんだ。本当にどこにも行かないんですね?!」と念押ししたくなったりもするのです。
ということで、特に大アルカナは1枚につき1つの物語が配当されているため、背景となる歴史や意味が多岐にわたります。読み方についても、読み手によって多種多様な解釈が出てくることと思います。
とにかく今回ともみん先生が引いたカードは、テーマにはぴったりで、めっちゃ豊かなイイ感じです。そして、どんな形でそれが実現されるか、大きなカギとなるのは「赤ずきん」のカードです。ともみん先生の次なるステージがどのように展開していくのか、楽しみにしています!
そのときそれぞれの自分のテーマや、問題に向き合っていく指針として、インナーチャイルドカードはとても役に立ちます。はじめてのあなたはもちろん、すでに体験済のあなたも、この夏の(それ以降の)イメージをカードで感じてみませんか?
当日はフルデッキでの3枚引きを予定していますが、人数によってはそれ以上の枚数も可能かもしれません。内容は漠然と「2018年後半のテーマ」「2018年夏の過ごし方」として設定してありますが、「2018年後半の○○運」もしくはご自身の今の問題に絞っても構いません。
ご興味おありの方は、ぜひこの機会にお試しください。お待ちしております。
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カードはなにかあったとき、ときどき、定期的に、繰り返し引くことで、カードと仲良くなり、メッセージがより鮮明に伝わってくるようになります。ぜひぜひお気軽にご体験いただければとおもいます。