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第三回・算命学命式データ研究会レビュー

2016-01-07 09.55.23

昨年12/18(金)「算命学命式データ研究チーム」第三回開催されました。すっかり時間が経ってしまいましたが、部活動レポ。

12月中は、私があまりに予定が爆発していて大混線。どうにもならなかったので、前半は精鋭3名のみなさまだけで発表会をしていただき、わたしは後半から要約を伺う、という変則的な形式になりましたが、さすがの精鋭メンバー、毎回レベルアップしていく発表内容に驚きの嵐でありました。みなさまおつかれさまでした&ありがとうございました。

◎ さんたさん「脱退者が相次ぐKAT-TUNと天中殺の関係」

田口淳之介脱退!ニュースからの発展研究。グループ自体が宿命天中殺時期にCDデビュー。メンバーにとっても天中殺時期のデビューが重なるなど、天中殺時期の影響を考察。

脱退したメンバーそれぞれの命式を見ても、確かにこの子たちはグループ向きじゃなさそうだよね…と納得。

◎ よのこさん「歌舞伎の家柄には末代運の生まれが多い?」

歌舞伎の名門といわれるお家の人々をピックアップしたお見事な大量データ!なぜか「末代運」と呼ばれる午未天中殺生まれが多い、との発見。

名優として名を馳せる方々の命式が、揃いも揃ってなんとも個性的なこと!梨園の妻たる奥様方の命式も揃っているので、それもまた味わい深い。

◎ あんこさん「最近リバイバルしている ”動物占い” 構造分析」

2000年頃に一世を風靡した動物占いは、十二従星(十二運)を元に構成 → さらに独自の手法やロジックで分類(SUN-MOON-EARTHの三分類など)→ 以前の「占い」的路線から、「心理学的」的な方向性へ転換? などの考察。

確かに以前の「動物占い」とはだいぶテイストが変わっているんですね! なるほどー。このような研究を元にして、あんこさんが十二大従星のワークショップシリーズをスタートします。 詳しくはこちらから!

1/24(日)10:00〜12:00 (夏瀬杏子)
「十二大従星ワークショップ~天貴星&天胡星~」→★

6回かけて、ぐるっと十二従星を一周するそうです。これはおもしろいとおもうよ。変装して初心者さんに化けて参加したいくらいだ!(まじだ


あとは遅ればせながら、蛇足ながら、たまきコメントでございます。

◎ 帰納法と演繹法

玉堂星さんたさんと、司禄星よのこさんの研究は、毎回個性が対照的なのが際立って、とても興味深く思っているたまきです。

よのこさんは、大量のデータを積んで積んで積んで積んで…そこから結論を導き出そうとする「帰納法」タイプ。

帰納法とは、出来事の積み重ねから推論するやり方です。「aさんはこうだ → bさんはこうだ → cさんはこうだ → 以下延々と続く → であるからして、◎◎の人たちはこうであろう」いかにも司禄星マダムのよのこさんらしいやり方です。なにせ膨大なデータをいつも集めてきてくれるので、これだけでも資料価値がものすごく高いです。すばらしい!

いっけん安全確実な司禄星的アプローチの弱点は、自分の体験と理解外のことや、例外が出てきたときにとっさの対処が難しいこと。このタイプの話し方だと、鑑定を想定したときには「もう理屈はいいから、で、結局、結論はどうなの?」とお客様からツッコミが入りやすいこと。

それに対して、さんたさん。お話を聞いていると、おそらくたぶん、先に何かぼんやりしたアイデアや結論があって、その裏づけとしてデータをとってるのでは?という印象を受けます。

さんたさんは毎回、最初に結論をぽん!と言ってくれます。非常にスマートな発表です。先に結論を出しておくと、そこをめがけて話が進んでいくんだな!ということが聞き手にわかるので、聞いてる側がお話についていきやすい。占い鑑定だったら「あなたは今年大きな転機よ!」とか先にばーんと言っちゃって、相手の関心を最初から大きくぐぐっと惹きつけるでしょう。

さらにさんたさんの命式には論理性を司る玉堂星と龍高星が効いてることを考え合わせると、おそらくさんたさんの思考ルートは「演繹法」タイプ。

さんたさんに限らず、そもそも一般論として、直観(直感)型の人に「なんで?」と尋ねると「うーん、なんとなく」という返事が返ってきて煙に巻かれた気分になりますが、そこらへんの「なんとなく」を埋めるのが今回であればデータだったり、占いのロジック(推論)なのでしょう。

帰納法も演繹法も、どっちのやり方もパワフルだし大切ですが、たいていはどちらかが得意でどちらかが苦手な人が多いかも。時と場合とテーマに合わせて、両方自在に使えるとサイコーですね☆

◎ 量的研究と質的研究

ざっくりいうと、研究といっても大まかな方向性として「量的研究」と「質的研究」というそれぞれの方向性があるといわれます。この研究会は、どちらかというと「量的研究」=たくさんのデータから共通項や特徴を抽出する、という方向性をメインに始めました。

よのこさんが作成してくれた大量の命式リスト(この前はサッカー選手、今回は歌舞伎役者)を拝見しながら、この人たちそれぞれの人生の軌跡は?人生の転機を大運含めてみてみたい!このご家族全体の構造と力学は?なぜこのお嫁さん?なぜこの子?とか、果てしなく妄想が広がって止まらなくなるワタクシたまきの脳内は、何を隠そう「質的研究」寄りでございます。

「質的研究」というのは、それぞれの個性とか、背景とか人生の物語性みたいなものに着目します。え?それって鑑定と同じようなものじゃない?と気がついたあなた、鋭いっ☆

「質的研究」には、もちろん意義があります。「量的研究」では決して辿り着くことのできない個人の内面の世界は「質的研究」でないとアクセスできない。

でも、そういう視点で、ふだんから鑑定ばっかりやってると、ついつい視野が狭くなる。これは自戒を込めて思っています。事実です。事象として、全体としてどうなのか?そういう視点がもちろん大切です。

マクロからも、ミクロからも、どちらにも自在に焦点を合わせられる訓練としての研究、今後も続けていければと思います。

◎ 自ら作り出す、ことの大切さ

今回のあんこさん研究のように、既存のものを分析して、どうやって作られているのか?どういう意図が込められているのか?を探る研究も非常におもしろいです。

単純にそこにあっておもしろそうだったから消費して、与えられたから楽しんで、という側から、自分自身がなにかを作り出して、人を楽しませたり、誰かのために役立ててもらったりするために、過去の作品や商品を知ることは必ずや役立つことでしょう。

なにかの研究をするときって、必ず過去の文献や研究をまず漁るのがセオリーですが、過去の研究成果とか読んでると、こりゃあもう、自分のオリジナルなんてないわ!!!みんな昔の人が考えて言いつくしてるわ…orz と、徹底的にがっくりしたりします。←これだいじ。

んまーそんな中でも、めげずにやっていくしかない。がんばろー。おー!


ということで、最近みんな忙しくてちっとも更新できてませんが、いちおう研究会のブログがございます。こんなのあるの?!という方は、ぜひご覧になってみてください。

「算命学 命式データベース」http://sanmei.blog.jp/

ちなみに、この研究会ではたまき素の状態です。ふだんの講座扱いじゃないので、調舒星+天将星を全開で、容赦なくツッコミ入れます。たぶん怖いです。なぜなら、もうみなさんひととおりきちんとお勉強を終えられたプロ・セミプロレベルのみなさまだからですよ〜。

2016年はあんこさんだけでなく、さんたさん、よのこさんも新たな展開があるかな^^♪