前回の続きです。
ご質問の多い(つまり多くの人が課題としてお持ちの)テーマについて、ときどき過去記事からピックアップしてご紹介しています。
「洩気」のお話しからいくつかシリーズを抜粋しています。来月の「財運と人気運」講座につながる大変重要な部分です。昨年ご参加くださったみなさまや、来月のご参加をご検討くださっているみなさまは、ぜひご一読いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
2014/02/15 楽しんで収入アップ? 洩気→財気の話
「洩気」は楽しむ、喜ぶ、自然体ってことでもあるので、やっぱりいろいろと楽しくないと、継続して書くのは難しいんだよ〜。というところはあります。ただ黙ってじーっと一人で書いててもおもしろくない。いろんなリアクションをもらったり、おもいもかけないことがおこったりすると、だんだん楽しくなる。(ぶっちゃけ、厳密にはたのしいだけではなくなってくることも多いわけですが、それは楽しさ以外の要素がどうしても入ってくるからですね…)
書くことが義務になっちゃうと、それは「剋気」です。(楽しくはないが、やらねばならない。義務。責任。それはそれで仕事するには重要な要素ですけど)とはいえ、義務だけでやってると、それはそれは堅苦しくてつまらない。それより、楽しくやってる雰囲気のほうが人にも喜ばれますしね。
(2018年1月追記)
剋気はあきらかに相手からコントロールされるので義務になりますが、財気はどうなの?というご質問がありそうですね。財気は相手を剋すること、つまり他者のためにエネルギーを使う、という意味なので、決して自然体ではありませんし、そのまんまでは決して楽しくはありません。ただし自分に利益がもたらされる=楽しいと感じる人もいるでしょう。しかしその場合も、確実に自分に負荷はかかります。リアクションをもらうためだけにやると、2017年流行語大賞「インスタ映え」に象徴されるような、「いいね!」至上主義みたいになります。商売と割り切ってやるならそれもありですが、リアクションをもらうためだけになんかやるのはけっこうあさましい(と周りからは見られますよね)なんといいますか、承認欲求オバケみたいになります。社会や他者の評価だけを基準にしていきている人たちからの「自分が」なにを幸せと感じるかわからない、というご相談は結構多いです。たいへんです。
ちなみに、○気、○気、とか書いてますけど、別にそういうモノが実在するという訳ではないです。あくまでも、自分と周囲の関係を表す記号のようなものです。つまり、自分が周囲の環境に対してどのような反応をしやすいか、という傾向を表す、とも言えます。
個人の命式の場合は、自分の日干(壬とか、己とか、甲とか)から、他の干との組み合せから導き出します。(生まれた年月日はもちろん、流年や大運も同じように、日干との組み合せをみる)
また、それぞれの気の特徴は、十大主星にも対応しています。ざっくり分類してみましょう。
◇ 自分(の日干の五行)と同じ要素(五行)=自気(貫索/石門的、〜のような性質)
自我が強くて安定したマイペースな性質。足らないと、周囲の環境や人に振り回されやすかったり、自分に自信が持てなくて不安になりやすい。多すぎると、我が強く、周囲との協調性に欠ける人になりやすい。
◇ 自分(の日干の五行)から生まれる要素(五行)=洩気(鳳閣/調舒的 〜のような性質)
喋ったり書いたり華やかで目立つ性質。足らないと、自己表現が少なく、本音を出さないので、周囲から何を考えてるかわからない、と言われやすい。多すぎると、目立ちたがりやで批判的な口ばっかりの人になりやすい。
◇ 自分(の日干の五行)が剋す要素(五行)=制気(財気)(禄存/司禄的 〜のような性質)
人の注目を集めたり、何かの対象を責任もってコントロールしようとする性質。足らないと、現実でなにかを形にして成果にすることに関心が向かない。多すぎると、物欲や支配欲が出て、おせっかいな人になりやすい。
◇ 自分(の日干の五行)を剋してくる要素(五行)=剋気(車騎/牽牛的 〜のような性質)
自分の気持ちや欲求より社会や周囲の要求に応えようとする真面目な性質。足らないと、目的を遂行するまでの我慢が苦手で、世の中のルールに従わない。多すぎると、義務感が強くて堅苦しく、自分や他人を上から目線で裁くような人になりやすい。
◇ 自分(の日干の五行)を生みだす要素(五行)=生気(龍高/玉堂的 〜のような性質)
より多くを学び吸収しようとする性質。足らないと、人の話を聞こうとしなかったり、なんでもひとりでやろうとする。多すぎると、計算高くなったり、思い悩みすぎたり、他者への依存心が強くなりやすい。
あくまでも「自分中心」で考えます。(これだいじ!!!)自分からみた世界はどうなってるのか?自分は周りの環境とどうやって付き合っていく癖があるのか?ここを見ています。(2018年1月追記)
とにかく「自分中心」なのです。そのうえで「我が強い/弱い」という分類がでてきます。(どっちがいいという問題ではないです)
自分と周りの要素を満遍なくバランスよく配備して生まれてくればいちばんいいのですが、たいてい誰しも偏りがあります。特に占いに関心を抱くような人種はだいたい大きな偏りがあります。
次の記事へつづく。