東洋系の占いの世界観は、「個人」という独立したものがあるわけでなく、周囲の環境のつながりのなかの結び目のようなものとして、「自分」を想定しています。例えば、自分を取り巻く環境の最たるものは「家族」でしょう。自分の意思で選ぶことができないのが、自分が生まれ落ちる環境としての家族であり、大人になってから新しく自分で作り出すのもまた家族ですし、私自身のように新しい「家族」は作りません、という選択肢も昔に比べると増えています。

以前から「家族鑑定」というメニューを設けていますが、わたしのところにお越し下さるみなさまにおかれましては、子育てやパートナーシップといった新しく自分で作り出した家族についてのご相談より、ご自身のご両親やご兄弟や生まれ育ち、といった生まれ落ちた環境としての家族、についてのご相談のほうがずっと多いです。幼い頃から抱えているさまざまな経験や思いは、実際の年齢にはまったく関係なく、いまでも意図せずともご自分の根っこにあって、現在のご自分の行動や考えに影響を与えます。そこにある違和感をなんとなく、そっと放っておくよりは、そこになにがあるのか、光を当ててみる。わたしの「家族鑑定」をそんな風に使っていただけるのならば、ありがたい限りです。

IMGP9462私は自分の母親が大嫌いでした。はたから見れば「熱心な良い母親」だったのでしょうけれど、小さい頃から私は反骨精神と好奇心と独立心あふれる(非常に可愛くない)子供だったので、母の細やかなる気配りと干渉はよけいなおせっかいと支配にしか感じられず、「一分一秒でも早く大人になりたい!頼むから私を放っておいて欲しい!」とひたすら願うばかりでした。もちろん母も良かれと思ってのことでしょうし、母なりの思いや事情があったことがいまではよくわかりますが、思春期のわたしは一歩間違えば、本当に犯罪者になっていたかもしれませんし、そのあとは難病で肢体不自由になったりします。発症直前の20歳前後は、ただただひたすらなにもしたくない。憂鬱で憂鬱で、生きていること自体が苦痛でしかありませんでした。

自らの愛情を注いで、よかれとおもって尽くすことが、相手の芽を摘んだりつぶすことだって現実には厳然としてあるわけです。自分の望む姿にならないお前は、ダメだ、だなんて、それはまるっきり本末転倒です。「自分が良かれと思ってやることが、相手にとっても良いとは限らない」「相手は変えられない。変えられるのは自分だけ」そんなことはわかりきっているよ!とみなさん言われることでしょう。そうそう、そうだよね。他人事なら、他人に対してならそうなの!そうだよね!と言えるのだとしても、いざ自分の身内、ましてや自分が産んだ子供となると、自分と相手の境界線がなくなってしまうことが多々有るのだろうと想像するしかありません。

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母とはいまではそれなりにうまくやっています。あるとき「あなた(たまき)を変えることをあきらめ」て、「自分は自分の楽しいことをやる」と気持ちが変わったのだそうです。現在はそれはそれは元気に楽しそうに趣味の活動に邁進しています。わたし自身は占いを学び始めてから、改めて母のホロスコープや命式を見ることで「ああ、こんな人だったんだ。こういう思いで、こういう行動をするんだ」と少し距離を置いて客観的に見ることができるようになったのが、非常によい経験となりました。

いろいろと積もる思いがあって、ご自身の育ちやご両親との関係性を振り返ってみたい方は、天海玉紀まで「家族鑑定」としてご用命下さい。今後はインナーチャイルドカードメニューとの連携も予定しております。そして、いま!目の前の!お子さんとの関係性や育て方については、わたしはなにせ未体験門外漢ですので、11/29の「算命学・進路相談鑑定会」をご利用下さい。→★

寒いところで咲くハイビスカスを作り出そうとするのもひとつのやりかたかもしれませんが、基本的にはハイビスカスは寒いところは苦手で、暖かいところでたくさん綺麗な花を咲かせます。それぞれの人が、それぞれに合った環境に身を置くことは大切です。それはもしかすると世間の常識的な「よい」とか「安定」とは異なるかもしれませんし、親の時代の「よい」は、現代では通用しない可能性も大です。(天海玉紀)