これまで十大主星の講座で、もれなく毎回みなさまにチャレンジしていただいている課題シリーズ、いよいよ第七回まで進んでまいりました。
「相剋関係の十大主星を組み合わせたとき、想像できるケンカのパターンや、人間関係のすれ違い場面をシュミレーションしてください」というものです。みなさまも総当たり全パターン、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
このシリーズでは、十種類の組み合わせで、それぞれ3パターンずつ書いてくださったEさんの解答例をご紹介しています。第六回からは、陰の星×陰の星のシリーズが始まっています。陰シリーズのトップ記事はこちら!
「司禄星×玉堂星」の巻
ではEさんからの解答例、第七回いってみましょう。司禄星と玉堂星の組み合わせの場合です。
司禄星は、堅実で安全第一。将来への不安を解消するために、常に準備。お金をしっかり貯めて、現実を重視する性質。
玉堂星は、なんでも筋道立てて考える頭の良さ。古きを愛し伝統を守り、可能性を伸ばし、理念理想を大切にする性質。
このような基本性質のイメージを元に、実際の場面を想定して、どんな人がどんな場面でどんなことを言いそうか、想像してみましょう。
詳しい方はぜひ、ご自分の周りにいる司禄星的な人や、玉堂星的な人の言動を思いだしてみてください。どちらかにご自身が該当する場合は、ご自身のエピソードを参考になさってみてもOKです。
なるべくご自身で考えて書いてみてから、以下の解答例をご覧くださいね!
司禄星×玉堂星|同僚編
玉堂さん
司禄さん
玉堂さん
司禄さん
なるほどー!玉堂後輩と司禄パイセンの会話、勉強になります!もともと玉堂星だけでなく、司禄星も保守的でコンサバな気質ではあります。そこだけ考えると違いがわかりにくいですが、ここでフォーカスされている大きな違いは「慣習に従う」vs「相手が喜びそうなものを選ぶ」というポイントで、司禄星的に相手の立場に合わせようとする心遣いですね。
確かに司禄星が効いてるみなさまは、ふだんから手土産のご持参率がとっても高くて(鑑定も講座も、どうか手ぶらできてくださいね!)プレゼント上手です。その場に合わせて、相手の立場を慮る司禄星先輩の気配りを、このやりとりから玉堂後輩さんは学ばれることでしょう。
ちなみにこのシリーズの執筆者Eさんは、司禄星エキスパートであらせられます。その時その状況で、そのメンバーで求められるニーズに合わせて、ふだんから細かく心配りをなさっているであろうことが、この例文からも伝わって来ますね!
司禄星×玉堂星|恋人編
玉堂さん(彼女)
司禄さん(彼氏)
玉堂さん(彼女)
司禄さん(彼氏)
もうこれはそのまんまです。特に司禄と玉堂を同時に持ってる人はだいたい「講座にもっとたくさん行きたい。もっと習い事に行きたい。お金が足りない」「貯金は必要。でももっと上級のお免状が欲しい」みたいなことを常におっしゃってます。
この葛藤を解消するために「わたしができなかった勉強を子供にはさせたい!」と、子供さんにその夢を託しているケースもありますね。でも、そういうケースはたいがい、お子さんにはお勉強より他にもっと得意なことややりたいことがあったりするのでなかなか難しい。
さらに、この組み合わせは、職業選択や進路を考えるときに出て来やすい葛藤です。お給料はたくさん欲しいけど、知的な資格を活かせる立場でなければいやです!とか、アカデミックな分野に関わる仕事をしたいけど、正社員じゃなきゃいや。人に頭を下げるようなサービス業や、汚れ仕事なんてもちろん嫌。立場が不安定でお給料が少ないのは絶対嫌なんです、とか、玉堂星炸裂!するとどんどん現実離れした理想ばっかりおっしゃるケースは少なくない。(そもそもそんな都合のいいお仕事、いまどきそんな簡単にみつかるのかな?聞いてるだけでも。素朴な疑問だらけだ!)
なかなか両立しないこのふたつ、「司禄星は現実重視、玉堂星は可能性重視」と覚えておけばよろしいかと思います。ふたつの矛盾をうまくなだめる落とし所をどこに見つけるかは、鑑定での頻出テーマです。
司禄星×玉堂星|親子編
司禄さん(母)
玉堂ちゃん(こども)
司禄さん(母)
うわーーー。ハリポタファンドン引き!でございましょうよ。短い会話の中に、ばしっとデフォルメして「現実重視の司禄星の味気なさ」をみごとに描き出してくれています。
そう。司禄星のみなさまに、いくらこちらから大きな夢や可能性の選択肢をたくさん提案したとしてみても「そうはいっても、今の生活レベルは落とせない」とか「そんなたいへんなことするなら今のままでいい」とか言われて「ここまでいっしょうけんめい考えてお伝えしたことはいったいなんだったのー?」と、玉砕したこと数知れずの私です。もう慣れた。(うん。もうあきらめた)
現実には空を飛んだり、魔法を使うようにはなれないからといって、ファンタジー世界への想像力の翼を広げる時間や体験は、人生の中で無駄にはならないはずなのですが、そこらへんがどうも損得勘定が優先されるのか、もともとイマジネーションを膨らませるのが苦手なのか、特に司禄だらけのメンタリティの方々には伝わりにくいですね。はい。
かといって、いつまでもいつまでも本ばかり読んで、知識ばっかり増えてお利口さんになったところで、あなたの目の前の現実は何ひとつ変わってませんよね?今晩のご飯はどうするの?お家賃の支払いはどうするの?いつまでもいつまでもそんなにお勉強ばっかりして、お免状ばっかり増えて、それが生活の足しになるの?と、半ば呆れつつ、玉堂星強すぎる人たちに鑑定で突っ込むことは多々あります。
「あなたはものすごーく頭がよくって、口が達者なことはよくわかった。はい。わかりました。その言い訳は聞き飽きました。わかりました。そんなにお利口さんなら、いますぐ!ご自分で!そのアイデアを!実行してみてください!」なーんって、玉堂星気質が強すぎる方々には、わたしは遠慮なくバリバリとツッコミしまくったりしてたこともありますが、基本的にはすげー疲れるからあまりやりたくないんだ。(ぜぇぜぇはぁはぁ…)
ということで、なにごともバランス大事です。こちらからは以上です。
ご自身はどちら寄りですか?どちらにより共感しますか?どちらの行動パターンのほうがご自身に近いですか?周りにこのような人はいらっしゃいませんか? そんなこともあれこれ考えてみると、ますます実践力がUPすることでしょう。
次回は「玉堂星×調舒星」をお届けします。こちらからどうぞ!