ご予約・お問い合わせ

雷鳴轟けど、どこ吹く風〜(雷風恒〜2023年冬至年筮)

夜空に輝く星、ほとんどの星は「恒星」と呼ばれます。季節によって現れる顔ぶれは変わるけれど、その位置はほぼ変わりません。北極星のように、いつでも同じ方角の同じ場所で輝いている星もありますね。あ、太陽系の一族だけはちょっと特殊で、この仲間はウロウロ動き回るので「惑星」と呼ばれています。

とにかく「恒星」はどれもものすごく遠くにあるそうです。想像を絶するくらい広い広い宇宙空間に星はたくさん散らばっていて、そういう遠く遠くから恒星の光は届くらしいのです。冬の夜空に輝くおおいぬ座の恒星シリウスの光は、7年前の光なんだって。ちなみに、太陽の光は、8分前の光だそうです。へええーーー。

英語だと「恒星」は、Fixed star と言われます。えー。Fixedって、西洋占星術の固定宮のこともそう呼ぶよね。あ、そうか。「動かない」「不動の」って意味だからですね。あーあーあー。つまり、Fixed starは「動かない星」ってことだ。なんかそのまんますぎるっていうか。ロマンはないね。

ということで、2024年を占った年筮レポ(という名の自分のための記録)をお届けします。


先日のウラナイ8、冬至の易の回にてわたしが得た卦はこちら。
「雷風恒」らいふうこう〜初爻

ふおーーーー。そうかそうですか。つまり「恒」なので、変わらないそのまんまってことです。そこから転じて、ここ数日ずっと「恒星」のことを地味地味と考えているのです。

確かに「安定して不変」と言えば聞こえはよくても、外から見たらおそろしく「マンネリ」「保守的」だろうし、これは中年夫婦の組み合わせを意味する卦なので、男が威張って女が付き従う時代の香りもしますよ。

ふだんのわたしなら「ええええー。雷風恒?やだ。退屈!つまらない。刺激がない。イヤー!」と叫ぶはずなのに、今年あまりに疲れきっていて「よかった!刺激はとうぶん要らない。安定最高」というのが感想です。

なにせ順番決めるための大アルカナも「節制」ですからね。これひいたときに「やったー!平和。中庸サイコー!」と喜んでいたので、そこからの「雷風恒」は、順当な出方をしたはずです。

とにかく変えないで、淡々とそのまま続ける。おーいえー。といいたいところだけど、今年ぜんぶぶっ壊れてしまったので、続ける元になるものがないんだよ。途方に暮れつつ、それならもっと長いスパンで考えてみます。

鑑定をする、講座をする、ワークショップをする、これはずっとやってきたこと。これを淡々と続けるならまぁ確かにできる。新しい刺激とか挑戦はないだろうけど「恒」だから変わったことはしないほうがいいわけです。

でもちょっと難しいのは、初爻なので「最初から深入りしようとすると、良いことはない」という戒めがあること。一気にやりたがるとか、もっともっと深めたがるのは良くないってこと。淡々と。淡々と。

之卦は、雷天大壮→ノリと勢いではダメ。まさにやり過ぎ注意報
裏卦は、風雷益→イイこともっと増やしたいですね。謙虚に謙虚に

これから1年と言わず、もっとずっと、ながーーーく続けられることをやろうとおもいます。
とりあえず「新月会」は長く続けてたのにお休み中なので、そのあたりからかな。
他に何も思いつかないのだよな。単発のイベントでは無く、ながーーーく続けられるようなこと。なにがいいかな?

ちなみに2023を占って出たのは、山水蒙でした。

之卦は、山地剥→そうだね。ぜんぶ剥がれて落ちた
裏卦は、沢火革→そうだね。大革命に振り回された

昨年書いたレポはこれ。まだまだ楽しくて幸せそうだった(爆

毎年毎年、みんなで易を立てて今年は9回目でした。
ここから一年かけて、ああでもないこうでもないと探りながら進みます。
冬至の頃に集まって、その一年を振り返りつつ、次の年を占います。
ひとりで占うのとはぜんぜん違う重みとか歴史が生まれるのが楽しみです。