11/9記+12/28追加
11月7日が立冬でした。ここから亥月。来年は亥年。世の中のカレンダーはさておき、このあたりが今年のいちばんのハイライトとでも言えるような天体移動がここのところ続けておこり、暦も空模様も「すでに来年にIN!」とでもいうような様相でございます。十二支でみる季節の流れからも大きく眺めると、ここから2021年の前半あたりまで「水」の性質を強く帯びた時期が続きます。
陰陽五行で言えば、冬は「水」の季節。水は常に流れ続け、時には凍り、霧になったり雲になったり、小川になったり雪になったりして、形を変えながらぐるぐると循環し続けます。じっと止まって淀んだ水はダメ。適度な量でほどよく循環すれば、命の水として生命を育みますし、時には荒々しく激しく暴れることもある、神秘的で得体のしれない存在でもあります。
2019年は「己亥(つちのとい)」の年です。大地(己)の下に、激しい水の流れ(亥)が潜んでいるような状態です。今年と同じ「土」の性質を帯びてはいるものの、今年の「戊戌」が重なる山々の象徴で不動で保守的な気質なのに比べて、来年はだいぶ流動的で変化の多い(ある意味とても不安定で予測のつかない)年になると予測されます。来年5月に決定している改元(天皇退位と新天皇の即位)をはじめ、社会の大きな変動があると考えておいたほうが良さそうです。
五行の組み合わせとしては、土剋水。上のもの(天干)が下のもの(地支)を剋する組み合わせです。わたしは、上から変なもの嫌なものが降ってこないといいな、と願う「下のもの」です。
己は大地、その下に激しく流れる水(亥)があるということは、地面はぐしゃぐしゃで水と泥まみれになっていると読みます。カオスです。混沌。ですから、来年は足元がよくみえない、足元が柔らかくて不安定な時代とにかく足元が不安定です。いきなり走ると転びますよ。足元にはくれぐれもご注意!です。なんてったって「無路」と呼ばれるのが「己亥」ですからね。
しかしながら、大地と水は命を育む源でもあります。うまくすれば、そこから次世代の新しい芽が出てくる萌芽を感じることもできるでしょう。命を育むために、土には「適度な」水が必要です。形のあるものと形をどんどん変えるものが組み合わさって、新しい命が生まれるのでしょう。
全体的に、水気が増えると嬉しい人にはほっと息をつけるでしょう。水が多いとダメな人はしばらく辛抱が続きます。土の人は独り占めや一人勝ちを狙うのは決してお勧めできません。今年は土と火が多くてものすごく苦しかった、という方々はおつかれさまでした。特に山の人たちからは、あちこちから大奮闘!のご報告をいただいています。本当におつかれさまでした!まさに「山」場はもう終わりました。安心して次の主役の方々にバトンを渡してください。
2019年の主役は己(大地)のみなさまです。変幻自在でつかみどころのない、受容性に富み、辛抱強い己の方々は、立派な山(戊)の方々とは違った豊かな魅力に溢れています。穏やかでいつも安定して見える己の方々、その大地をどんなふうにより豊かに変えていくのかが、2019年のポイントです。
12/28追加
2019年に大きな役が回ってきそうな方々リスト
己亥がある → 生き方や立場を再確認するタイミング
◇己亥年生まれ 1959年生・還暦60歳の方々=干支一周おめでとうございます!人生再スタートのとき
◇己亥月生まれ 現状の役割や立場がしっかりご自分に似合ってる人はそのままOK。似合ってない人は変革が必要になるかも)
◇己亥月生まれ いまのご自分の生活や生き方に満足していますか?フィットしている方はそのままどうぞ。改革が必要な人は思い切って踏み出すチャンスのときです。結婚や転職など人生の転機を迎える方も。
亥の日生まれ → 言い過ぎ、やり過ぎ、思い詰め過ぎに注意。周りと自分との距離感をよく考えて。
おとなしく見えても、実は内面の気性が激しい「亥」を持つ方々は、ついつい思いが暴走して周囲とぶつかりやすいとき。瞬間湯沸かし器状態になるまえに、一呼吸おいて「それをいま言ったら、それをやったら相手はどう思うか、結果はどうなるか」を考えてみましょう。
己の日生まれ → これまでの「自分」のあり方を見直すとき。己の人は、どんな人たちと関わるか、環境をよく選ぶことがとても大切です。なんとなく周囲に流されるのではなく、自分自身がこの先どのように生きたいか?(自分がどんな大地、庭園でありたいか?)しっかり計画して進めていくためのスタートに適した時です。
甲の日生まれ → ふだんと違う自分になれる・なりたいとき。いつもはさっぱりとクールな甲の人でも、2019年はいろいろな人に積極的に関わってみるといいでしょう。あえて慣れない環境に交わる、ふだんより受け身になって人を受け入れてみる、いつもは交わらないような人たちとも接点を持ってみるなど試してみてください。
巳がある → 粘り強い(執着心の強い!)巳の人たちにとっては、急激な変化の可能性を試練に感じやすいときかも。すでに盛りを過ぎたこと、自分には似合わなくなったこと、すでに終わっていること、などに強く執着せず、変化を恐れず楽しんで進むべきとき。
己巳がある → 頑固は禁物。現状に合わせて、アタマもココロもバージョンアップが必要です。
◇己巳年生まれ 1989年生・30歳の方々、東洋版サターンリターン!大人の階段のぼるとき。
◇己巳月生まれ 職場や家庭での役割に変化がありそう。改めるべきことはしっかり改める点検期間です。
◇己巳日生まれ パートナーシップや家庭のことなど、プライベートで変化がありそう。
癸巳がある → ずっとひそかに願っていたこと、いまやらずしていつやるの?いまでしょう。
乙巳がある → 欲深注意報発令中。腹八分目でどうぞ。
寅がある → 周囲をあまり気にせず、マイペースでいくとよい。
卯・未がある → 特に3月。卯がある人は7月11月も同じく。具体的にどこにどんな影響が予想されるかは、人によります。(詳しくは鑑定へどうぞ!)
己卯・己未がある → おもいがけない責任が生じそう。(転職や昇進、結婚や離婚など、周りの環境が大きく変化しそう)
戌亥グループ生まれ(甲子、乙丑、丙寅、丁卯、戊辰、己巳、庚午、辛未、壬申、癸酉)
→ 天中殺期間だから悪いことが起こるわけではないので、無駄に心配する必要はありません。ただ、脳内で念じるだけで思い通りになることはないし、ただじっと楽をして美味しい思いをするのは無理です。自分中心の私利私欲を抑えて、淡々と日々の生活の中でできることを努力していくときです。
2018年12月(甲子)から2019年9月(癸酉)まで、戌亥天中殺の方々は、自分の生まれ日と同じ干支の回りが月干支として続く。これは5年に一度めぐってくるサイクルなので、自分自身の生きかたを振り返ってチェックする好機です。(そのままでOKな人は特に怖がるような出来事はないです)
1/2追記 生まれ日の十干別の運気予報UPしました!
さらに詳しくは「年運鑑定25分5.000円」で拝見しておりますので、ぜひお気軽にご用命くださいませ。南阿佐ヶ谷ウラナイトナカイ、または方南町にて、お待ちしております。
来年の2月立春まで、戌年はまだ続きます。すでにだいぶ来年の気配が強くなっているとはいえ、今年まだやり残したことがある方はもうすこし時間があります。今年は停滞だったと感じる方も、安定だったと感じる方も、時代の流れが急激にどんどん速く複雑になるこれからのシーズン、まずしっかり準備したら、そのあとは自信持って力を抜いて、波に乗って行きましょう。(天海玉紀)
※ 冬至直前、続編として書いたのはこちらです。12/29にも追記しました。12年前と24年前と36年前の「亥」年の振り返りリストと、2019年の展望について書いています。こちらもあわせてどうぞ!
※ 大昔に始めたまま未完になってるシリーズはこちら。