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私論(1)タロットカードとインナーチャイルドカードの相違点

きのうのインナーチャイルドカード講座で「タロットカードでしかできないことと、インナーチャイルドカードでしかできないことの違いは?」というご質問をいただきました。それはわたしもふだんから考えていることで、セッションや鑑定にあたって、とても大事で本質的なテーマにつながる重要なご質問だと思います。

6/12 インナーチャイルドカード実践編アドバンス御礼

インナーチャイルドカードは役立つしおもしろくて奥深いです。しかしながら、わたし自身がこれまで「インナーチャイルドカードいいですよ!」とは言っても、具体的にそうした解説やご案内をじゅうぶんにしてきたかといえば絶対的に足らない、というのが事実です。そんなわけで、これからはそういうお話も少しずつここで書いていくつもりです。

あくまでも私自身の使い方や、私の観点から、という話にはなりますが…

タロットカードでの占い

→ 占い師は例えて言うなら、海に潜ってアワビやサザエ、ウニなど海の幸を採ってくる海女さんや素潜りダイバー。

→ お客様はご自分の希望を言って、安全な陸地や船の上で待っていれば、占い師が何かの答えを持ってくる。

占い師が、お客様の要望に応えるために海(無意識、ないし不思議世界)に分け入って答え(獲物)を探してくる。占い師はお客様のニーズに応えるために、常に腕を磨き、良い狩場を見つけるスキルが必要。

インナーチャイルドカードのセッション

→ セラピスト(あえて「占い師」とはここでは言いません)は、例えて言うなら、お客様をガイドしながら一緒に潜水するダイビングのインストラクター。(わたしはダイビングしたことないんですけど、たぶん間違ってない、はず!)

→ お客様も潜水の装備を身につけて、セラピスト=熟練のインストラクターと一緒に海に潜る。ただ陸地で待っているのではなく、自分もいっしょに潜りたいお客様に適している。

海中ガイドでありインストラクターとしてのセラピストは、自分が安全に深くまで潜れるスキルはもちろん大前提。その上で、海の中でお客様を安全に案内しつつ、無事にお宝をみつけて地上にお帰りいただくガイドができるだけの幅広い知識や経験が必要。お客様と同じ景色を見ながらも、冷静に全体を把握しながら、残り時間や状況を計算してペース配分したり、よりよい体験ができるような道案内をする役目がある。

※ ちなみに行き先は必ずしも海ではなく、深い森や山でもいいですね。

と、ざっとこんな感じでご説明申しあげました。いかがでしょうか?

つまり、わたしがお客様(または拙ブログの読者のみなさま)に対して、インナーチャイルドカードを勧める場合は「自分も潜ってみたそうな」方々だったり、ご自分から「わたしももっと潜ってみたい!」とおっしゃる場合です。

わたしはズバッと白黒つける必要があったり、はっきりした答えが必要なときにはタロットカードを用います。例えば「内定をもらっているAの会社とBの会社どちらがいいですか?」「あしたまでに返事しなければならないこの案件、どうしたらいいでしょう?」「彼と付き合えますか?」「イベント開催するならいつがいい?」などなど。(そうではないタロットカードの使い方があることももちろん存じております)

しかしながら、インナーチャイルドカードの場合は、まず「二択三択」のような「どちらがいいか?」という質問には使えません。(これは前提であり、インナーチャイルドカードでのルールです)自分以外の人を主語に据えること(あの人はいまわたしのことをどう思っているか?)にも使えません。ということはつまり「わたしはどうしたいか?わたしにはなにができるか?わたしの本心は?」という視点からのテーマを掘り下げるのに適しています。

だったら未来わかんないじゃん?!という声が聞こえてきますね。わかります。その気持ちもわかります。「だったらタロットカードがいいですね」とオススメしています。

では、実際にどんな方々に?どんな場合に?インナーチャイルドカードをオススメしているかをもう少し詳しく次回はお話していきます。(予定!)

私論(2)インナーチャイルドカード「深い変容には時間がかかり危険も伴う」

つづきはこちらから!

※ きのうの「インナーチャイルドカード実践編・アドバンス講座」のご感想を重ねて、各所で大活躍の先生方からいただいております。ありがとうございます!

桃山先生から今年の3月に開催したインナーチャイルドカードの連続講座に際していただいた記事もぜひご覧ください。

インナーチャイルドカード講座を受けた理由(桃山咲さん)→★

おまけ。

このブログをご覧下さるみなさまの大部分は、ズバリ!はっきり!答えがわかる東洋系占術「算命学」の記事が目的だろうと拝察いたします。だからこういった算命学関連以外の記事のアクセス数はがくんと少なくなります。わかりやすい!

確かに算命学はおもしろい。興味は尽きません。それでもあえて各所からの誤解を恐れずに申し上げれば、複雑怪奇で不思議な人間やその生き様といったことは、算命学の観点だけではアプローチしきれないと考えています。

占術やメソッドはおもしろい。尽きせぬ魅力の源です。しかし、まず占術ありき、まずメソッドありきの、占術のための占術、メソッドのためのメソッド、にわたしは全く魅力を感じません。まず「人間」があっての「占い」であり「メソッド」でしょう?