算命学では「星に貴賎や吉凶はない」と言います。とはいえ、それぞれの星の特徴ははっきりと違います。例えば、動乱期のサバイバルに適した星と、天下泰平の時代に適する星は違います。諸説ありますが、私はこのように考えています。
◇ 平和な世の中に適した星 ◇
貫索星
誰にも邪魔されずに、じっくり時間をかけて、自分の道をマイペースに歩みたい
鳳閣星
争いを嫌う。平穏がいちばん。食うに困らない星、と言われるのは平和あってこそ
禄存星
財を築き、豊かで満ち足りた暮らしは、平和な世の中でなければ実現できない
司禄星
なによりも安定を求め、変化を嫌い恐れる。将来の不安に向けて万全の備えをしたい
牽牛星
きちんと役割が決められた状態を好む。序列の確立や、秩序の維持を強く求める
玉堂星
古き良き伝統を次世代へ継承することを望む。変わらないことの価値を重んじる
◆ 動乱期に強い星 ◆
石門星
人の上下関係や権威を嫌い、自由と平等を志向する。バランス感覚に優れる策士
調舒星
世の中の常識や規範に対してもともと反抗的で反体制的。予定調和の展開が嫌い
車騎星
未知の世界に思い切って踏み出す馬力は誰も敵わない。安定した状態では切れ味が鈍る
龍高星
現状を刷新し、まだ見ぬ未来を創造したい。破壊と創造を実践したい革命家精神
平和型と動乱型(わたしの勝手な造語です)では、星の象意の雰囲気がずいぶん違います。ご自分ではどちらの系統がお好みで、親しく感じられるでしょうか?ご自分の図がお分かりになる方は、ご自分の中で平和向きと動乱向きのどちらの数が多いか?またはどちらの意識が強いか?(中心や東側といっためだつところにどちらがあるかなど)をご覧になってみてください。(同じ星が複数ある場合など、複雑な場合についてはここでは言及しませんので、鑑定をご利用ください!)
大部分の人はどちらの要素の星も両方をお持ちで、双方の激しいぶつかり合いが個性を成している方も少なくありません。また、ときどきどちらかしか持っていない偏り型の方もいらっしゃいますが、これは生まれながらの傾向なので、後天運ではだいたい自分の持っていないものも必ず回ってきます。誰もが人生の中でさまざまな局面を体験することになるでしょう。
※ ちなみにこれとは違った切り口で、星の吉凶(古典的な四柱推命観点からの)を分ける考え方もあります。わたしはこれを採用していませんが、ご参考までに。
陰陽は変転します。人生ずーっと安定とか、人生ずーっと不安定、ということはありません。吸って吐いて。呼吸はどちらもなければ成り立たないように、減らすと増やすはコインの両面であり、どちらかだけでは成り立ちません。ずーっと安定して安心盤石がいちばんだと言い募っても、変化は必ずやってきます。安定すると飽きる人は意識的にか無意識的にか、自ら安定した状況を崩しはじめるでしょう。
「感じて、変わって。Myレボリューション」このたび、こんなイメージを提唱しはじめました。いっしょに活動してくださる方々を大!募集中です。
しばらくはこのコンセプトの元にさまざまな企画を展開してまいります。詳しくはまた改めて〜!え?変わったことばかり始めるわたしはもちろん「動乱型」ですよ。ご明察です。(天海玉紀)
※ 追記。「吉凶」について、さらに動乱型の人が書くとこうなる、という例です。どうぞ。