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満月の夜、インナーチャイルドカードに話しかけるの巻(カードセッションのコツを改めて考える)

いろいろ決めなきゃならないことがあるのですが、なかなか決められないんだなー。脳内逃避。そうです。こんなときこそ、カードの出番。表情ひとつ変えずに、淡々とカードを引くのです。

え?カードの練習をするにも質問がない、質問が立てられない?!んまぁ、なんてことでしょう。そんな優雅なことをおっしゃってるそこのアナタ。お悩みが無いってことですね。羨ましいです。(半分本気。半分嫌味じゃw)

自分が考えて考えて考え抜いて、それでもどうにもならなくて切羽詰まってる質問ほどきっちり答えてくれるのがカード様です。(これは他の卜術でもおなじとおもうよ)

インナーチャイルドカードでの質問の立て方が苦手、よくわからない、というご質問が少なくないので、ちょっとまとめます。(このあたりって、自分ではあまり考えずにあたりまえにやってたことなので、ご質問を受けてからはじめて真面目に考えました)

■ インナーチャイルドカードのセッション(練習)でだいじなこと ■

1 テーマは自分軸で決めます。自分のことしか見られません。質問できるのは自分のことだけです。他人のことは見られません。←これとてもだいじ!

あの人の気持ちは?とか、子供をどうしたらいいか?みたいな設問はできません。「あの人とうまくいくためには自分はどうしたらいいか?」「子供の問題を解決するために自分には何ができるか?」というように、自分中心の文脈に置き換えます。(これがまず第一関門!)登場人物が多すぎるのはNGです。その中で「自分はどうしたいか」を明らかにするのが先決です。(このプロセスにものすごく時間がかかる場合もある)

2 目的と時間に合わせて、どんなスプレッドを用いるかを先に決める。

1枚1枚が位置によって固有の意味が決められているスプレッドもあれば、ストーリーの流れとして見ていくタイプのスプレッドもあります。質問がないなら、最初から全体の意味や構造がはっきりしてて、フリーの質問ができないタイプのスプレッドを選ぶのも一つの方法です。

3 具体的に尋ねれば、具体的な答えが出ます。漠然と尋ねれば、漠然とした答えが出ます。

カードに限らず、コミュニケーションってだいたいそういうものではなかろうか?あまり欲張ってたくさんあれもこれも質問事項や条件を詰め込むのはNG。

4 決まった手順で引く。カードは引いた順に、裏向きのまま順番に積み重ねて山にしてます。←どのカードが何枚目か混乱しないように。

決まった手順で、というのはタロットと同じです。決まった手順を淡々と繰り返すことによって、こうしたセッションに必要な精神状態を作りやすくなる、と感じます。

5 カードを引いたら、わたしは1番目から順番に1枚ずつ開けています。←いっぺんにたくさんの情報が入って来すぎないように。

いきなり全部開けてもいいとおもいます。でも、とにかくカラフルで色が多いし、1枚1枚のストーリー性が強いデッキですので、自分が初めてこのカードを使うお客さんの立場だとしたら、ちょっと刺激が強すぎるのではないかと、わたしは考えています。

セラピスト側が、お客様にとって「あなたのことは全部見透かしている」ように見られるのは論外ですし、「なんだかテストされているようで怖い」などとお客様が感じるのは望ましくないので、なるべく同じ目線で物語に向かい合うように工夫をしています。

1枚ずつ順にハラハラドキドキしながらストーリーを追っていったり、だんだんと全体の構造が見えてくる過程をお客様と共有するように心がけています。お客様のストーリーや構成が、最後までどうなるかわからないプロセスは、スリリングでとても楽しいです。

では、実例で見てみましょう。

設問「いまわたしが、◎◎をクリアするために必要なことはなんですか?」(お仕事案件)
ごくシンプルに、過去ー現在ー未来の3枚引き

3枚中2枚がクリスタルのカードですね。ということは、具体性や物質性、ビジネスや肉体的な限界に関する課題や成果が背景にありそうです。(あたり!お仕事の相談です。ほらねー。こうやってランダムに引くカードにもちゃんと意味が出てくるのです)

全体を教科書的に堅く読んでみます。

過去(クリスタルの4)
なにもないところからがんばって、周囲と協力しながら、DIYで基礎と骨組みを組み上げてきました。

現在(クリスタルのガイド・サンタクロース)
忙しく広い世界を飛び回って、豊かさとプレゼントを配って回ります。タフで有能なトナカイさんが相棒です。

未来(マザーグース・大アルカナ/女帝)
サンタクロースは地球上の存在でしたが、マザーグースはもっとスケールが大きい宇宙のグレートマザーのような存在です。幸せの卵を配りに、ガチョウに乗って次はどこへ行くのだろう?!

お気付きの方も多いと思いますが、小アルカナ→コートカード→大アルカナ、という流れになっています。(フルデッキで引いたので、偶然の並びです)

身近な具体性を表す数札はクリスタルの4ですから、目の前のできることからコツコツ地道に積み上げてきて、いまはコートカード(これはペンタクルスのクイーンに相当)まで出世してきて、これはたいへんいい流れです。それにしても、このあとは大アルカナ…というのがなかなか大出世!?というかスケールが格段に大きくなる、と言えますが、これいったい私の手に負えるのか?!お仕事の相談としては悪くなさそうですが…

さらにわたしは、カードを2枚開けたところで、連続でクリスタルかー。。。もっと節操なく忙しくなるのかー。。。(サンタ忙しそうだし…)という懸念が脳裏に浮かびました。未来に出ているマザーグースの「豊穣さ」をストレートに喜べない、自分がおります。サンタはここ半年くらいよくでますので、親しみあるしだいたいどんな仕事かも想像がつきます。しかーし、マザーグースはちょっとスケールでかすぎじゃろーーーと、ひるむ気持ちがあるのです。

そこでアドバイスカードを追加投入!

チャクラカードは、第二チャクラ。生き生きとした感情の流れ。
インナーチャイルドカードは、ワンドの3。楽しさ喜び。音楽。フィーリング。気の合う仲間、といったあたりがキーワードです。ってことは「義務じゃなく、たのしくね♪」ってカード様からダメ押しされてるよ、と読み取れます。

ひーーーん…お仕事の話で「たのしくね♪」と言われるのは苦手です。わたしがテキトーにゆるそうにしているときは、だいたい努力と演技で、本人は極限までギッチギチに締めるのが趣味です。(ネタバレ)

そうでしたか。わたしには遊びが足らないのですね。カード様、ありがとうございました。大変参考になりました。

ということで、リアルな設問でのリアルスプレッドの解説は、以上です。

とざっとこんなかんじです。25-30分のセッションなら、だいたいこんな流れでわたしはやってます。(もうちょっと長時間になると、また違ったアプローチができますが、それはまたこんど)

セラピスト側の人で、カードを目の前にすると言葉が出ない…という人は、とにかく口で一人でしゃべってもいいし、スマホやパソコンに打ち出してもいいし、手書きで紙に書いてもいいので、どんどん言葉を出す練習をしてください。いきなりカッコイイ表現や、人とは違ったオリジナリティとかをめざしてもだいたいむりです。千里の道も一歩からでございます。

ひたすら言葉を出すための練習だったら、テーマなしにランダムに3枚引いて、そこからストーリーを紡ぎ出す練習をするのも一つの方法と思います。とにかく黙って脳内で言葉をこねていてもダメです〜。どんどんアウトプット☆

ということで、達人のツイートを拝見してみましょう。甘夏弦先生♪

わーい!そのまんまだー!

ぎゃー!これは辛口。そしてこれまたそのまんま!

↑ ↑ ↑
ある程度以上読める方々は、さっきわたしが教科書的に延々と解説したようなやり方ではなく、ぜひともこうやってぎゅぎゅっと要点をまとめて短いフレーズにする練習をしてください。(結局のところ、これがいちばんだいじ)

なるほど。同じカードに出会っても、そのときの状況やコンディションによって違って見えます。繰り返し同じカードに出会っているうちに、自分が成長してだんだん見え方が変わってくる、という例にも、何人もお目にかかっています。人間って不思議ですね。

私論(1)タロットカードとインナーチャイルドカードの相違点

私論(2)インナーチャイルドカード「深い変容には時間がかかり危険も伴う」

私論(3)インナーチャイルドカード「脱線・胸の奥の深海」

とおもったら、柘榴先生のブログがUPされていた。柘榴先生は、昨年みっちりとインナーチャイルドカードの研鑽を積まれています。いまならモニター特別価格でセッション受けられますので、お試ししてみたい方は木曜昼間のウラナイトナカイへぜひどうぞ!

それにしてもミダス王かー。(しみじみ)インナーチャイルドカードの中では、裸の王様といっしょに異彩を放つカードのひとつです。柘榴先生が、どのようにこの「ミダス王」と取り組んでこられたか、ぜひご覧になってみてください。

心の取り組みは、だいたいなんでも時間がかかります。一回ですべて良くなる、一回ですべて解決するなんてことはありません。(そのような気分になることはできるけど、あとがキツイですよ)わたしも、あなたも、みんなそれぞれに、じっくりと取り組んでいきましょう。

「インナーチャイルドカード」について