陰陽五行説は、紀元前の春秋戦国時代の古代中国で生まれたと言われます。長い時間を経て生き残ってきた理論だけあって、現代でも変わらず通用するシンプルで骨太で頑丈で普遍的な真理に満ちた構造です。しかし難しくみえる。この陰陽五行説を、現代人にもわかりやすい形で「超訳」する試みに、わたしはいま取り組んでいます。
まずはこの図をご覧ください。ごくシンプルに表したものごとの推移や人生の流れです。(詳しくはここ →★)「自分をだいじに」からスタートして時計回りに、「いまを生きる」→「豊かな暮らし」→「きちんと頑張る」→「未来を夢見て」→「自分をだいじに」と、5つの要素をぐるぐると巡ります。5つの要素は、それぞれに相手を強めたり、矛盾して両立できない関係だったりしますし、しかも出来事や人生は、常に一定の状態に止まることはなく、常にぐるぐると変転しつづけます。
占いの知識や先入観はまず脇に置いて、この中から3つを自由に選んでみてください。あなただったらどの3つを選びますか?(詳しくはここ →★)ここでは、時計回りに連続した3つを選ぶことを強くオススメしています。ひとつだけ離れた要素は活かしにくく、大変苦しい状態になりますし(相剋だらけは苦労が多くなる)、時計と逆回りもわざわざたくさんの苦労をしにいく展開になります。
だいぶ長くなりますが、なるべく平易な言葉での解説大盛りでお届けします。東洋系に苦手意識のある方もぜひご一読いただけたら嬉しいです。
■ 自分をだいじに ■
誰にとっても必ず多少なりとも備わっている要素です。これがゼロの人はいませんが、ここが弱いと自尊心や自己肯定感(セルフエスティーム)が低く、他者評価に振り回され、他者に依存したり、自己卑下ばかりする卑屈な人になります。(本当は自分もっとすごいと思っているのにね…)ここが際立って多い人は、自分と世の中のためにそのエネルギーをどうやって昇華していくかが肝心です。
■ いまを生きる ■
これが足らないと、生き生きとした感情表現が苦手で、自分の考えを言葉や形にすることに恐れや抵抗を感じます。他者とのコミュニケーションは、表面的で形式的なやりとりに終始しやすく、何を考えているかわからない無表情で暗い人、に見られたりもします。とにかく「まずやってみる」勢いはここ。自分の思いを語ることや他者とのコミュニケーション能力、「まずやってみる」勢いは、次の「豊かな暮らし」を求めるなら特にとても大切です。その反面、ここばかりが多すぎると口ばっかり、やりっぱなし、結果を出せない人になります。
■ 豊かな暮らし ■
これはつまり、愛と財。頼り頼られる濃密な人間関係、信用と信頼、ズバリお金も司ります。この要素が足らないと、感じよくものごとの体裁を整えることが苦手で、愛想がなく、融通が利かない人になります。複雑で曖昧な現実をたくましく生き抜く力に欠けるとも言えるでしょう。これが強すぎると、損得勘定ばかりが先に立つ抜け目ない人で、自分の持ち分が減る将来の心配ばかりする人になります。
■ きちんと頑張る ■
誰でも学校や会社や地域といった社会での生活をしている限り、この分野はある程度は使っているはずです。しかしこの要素が足らないと、社会のルールに従わず自己都合ばかりを優先するので、ワガママで幼稚な人だと見られやすくなります。ここが強すぎる人の問題はとても多く、自己犠牲的すぎて体を壊したり、あまりに厳しすぎて周りから敬遠されたり、上下関係を作ることでしか人と付き合えない人になります。
■ 未来を夢見て ■
大局的な視野からものごとのすじみちや理想的状態を考えます。ここが足らないと、他者の話を受け入れず、謙虚に学ぶ姿勢に欠け、その瞬間の自分の感情だけに振り回されたり、目先の自分の利害損得だけしか見えない人になります。ここが多すぎると、ご立派な机上の空論ばかり展開する批評家的な態度で、実行力がなく言い訳ばかりの人になります。大きな可能性を信じて夢を抱くなら、目の前の現実にひとつひとつ向き合うことも大切です。
さらに5つの要素は互いに関連しあっています。どこかを強調すれば、必ずどこかが弱まりますので、最終的には5種類全部揃って、時と場面によってどこかを強く稼働させ、どこかを弱めたりしながら、常にぐるぐると循環しつづけられるのがいちばん理想的です。ですから、自分自身でざっくりとでもこれら5つの要素がどのように強調しあったり反発し合うのかがわかっていると、さまざまな場面でぶつかる人生の問題の大部分に説明がつきますし、自分の強みや弱みがわかります。この陰陽五行説は、占いの理論と関連づけることもできます。わたしの図をもとに、八雲あかね先生が最新の教材を作成してくださいました。どどーん。名付けて「回る回るよ五行は回る」からの「五行ホイール」→★
お勉強中のみなさまがいちばん理解しにくくて、つまづきやすいポイントをばっちり解説するのに役立つ、素晴らしくわかりやすい模型です。ありがとうございます!(五行ホイールの作成秘話はこちら!→★)
そしてなんと!この五行ホイール1号機を、あかね先生がわたしにプレゼントしてくださるそうです。ありがたやー!(やったぜ!豊かな暮らし♪)そんなわけで、おかげさまさま、東京のみなさまにも遠からずこの五行ホイール模型の実物をお目にかけながらお話することができますよ。ということで、五行ホイールのお話はまた改めて!どうぞおたのしみに♪
結局は5要素全部揃うのがいちばんいいよね〜♪と、望月ともみ先生ときのう話していました。→★ わざと最初に3つ選んでもらうのは「最初にどこから始めてどこから取り組むか」もしくは「手付かずの苦手な要素にこれから取り組むか」などを明らかにするためです。
そうそう。ミズマチユミコ先生のこの記事がとてもわかりやすくて、いろんなところでわかる!わかる!の嵐が吹き荒れていました。→★ 自分でもともと持っていない要素にも取り組まなければならないことが人生にはたくさんあるし、そこにどうやって取り組むかで人生は大きく変わっていく、というリアルなお話です。
この解説をもっとシンプルにわかりやすく展開して「人生がもっとラクになる五行の法則」なーんて言いながらあちこちでどんどん語りまくって、どんどんこの言葉が通じる仲間をもっともっと増やしてみたいというのがいまの私の野望です。(これはまさに、いまをいきる→豊かな暮らしの発想でございます)
超訳は邪道!と言われるかもしれないのは承知の上で、わたしはこれからもしつこくこの話を続けて参ります。古代から続くシンプルで、骨太で、頑丈で、普遍的な真理に満ちたこの構造を、できるだけそのまま生かそうとしての超訳なので、たぶん必ずやどこかしらみなさまのお役にたつはず!と願っています。(あー。コレ「いまを生きる」捨て身の熱烈演説です)いつでもお仲間募集中ですので、これからもどうぞよろしくお願いします。
誰もが自らの資質や願いや目的をよりよくこの世で実現するためのヒントのひとつとして、占いを本格的に勉強しない人にも、本格的に占いを勉強したい人にも、どちらにもお役に立つことができればいちばんうれしいです。結局ぐるぐる円環してつながっているのなら、目的が先でも、学びが先でも、どちらでもいいじゃないですか。→★(天海玉紀)
※ そして!翌日!届いた!実物〜♪