3月ですね。卒業シーズンです。もともと私は組織で働くのが大の苦手なので(それが嫌で、大学卒業するときも就職活動しなかった…)、鍼灸学校を卒業する前には、なんとか就職せずに、独立して仕事ができる方法はないかと思案して、あちこちリサーチしました。結論として、とりあえずどっかにもぐりこんで技術を身につける→独立、というルートがいちばん確実!と理解して、石の上にも○年!と心に決めて、辛抱してスーパーイイ子に変身して、真面目に必死にお勤めしました。(業界全体として、どこも労働環境は悪いし、まっとうな仕事先もぜんぜんなくってなー…)2000年とか2001年とかその頃です。当時のケータイにはまだ白黒液晶があったのでは?i-modeってすごい!みたいな時代で、インターネットはまだまだ世間にあんまり普及していませんでした。
当時、私の勤め先の院長はいま考えれば、ばりばりの禄存星人でして、昔ながらの職人や技術者ではなく、世間のニーズや流れを読む超やり手の敏腕ビジネスマンでした。(もともと大企業の営業マンだったのであたりまえか)そのやり方には、えええ~っ?!と驚かされることもたくさんありましたが、患者さんへの接し方(凄腕の人たらし…)や、経営の手腕(飴と鞭!)は、これぞ秘伝!とでもいうような奥深いセオリーばかりでした。自分の家族や親戚に自営やフリーランスの人はほとんどいない私としては、独立開業に必要な知恵や度胸は、その勤め先の院長から黙って盗み学び取ってきたようなものばかりです。
そこに勤めているあいだに、インターネットがだんだん世間に普及しました。私の勤め先だった治療院は、早い時期から手がけていたインターネットでの情報発信がきっかけになって、突発性難聴の鍼灸治療で多くの人に知られるようになり、ものすごい勢いで大きく発展しました。その流れで、すでに独立した後のささやかな小さな私の治療院にも、全国からたくさん患者さんがおいでくださるようになりまして、それはもう、驚き!!!以外のなにものでもありませんでした。インターネットでの情報発信を最初から積極的に運用していたからこそ、私は独立してからも運よく食いっぱぐれることなく、仕事のキャリアを積ませてもらうことができたのはまちがいありません。
いまの私が愛読しているブログのひとつに、千葉のいすみ鉄道の社長ブログがあります。→★ 一般的に考えたら、とても不便な場所にあって、華々しい観光資源があるわけでもない地域のローカル線に、なぜたくさんの観光客が引き寄せられるようになったのか、さまざまなヒントが散りばめられています。私自身は「インターネット経由で、ニッチなニーズを拾い上げてお仕事につなげる」という観点から読んでいて、記事はいつも非常に参考になります。
ここのところ、占いブログよりも、そういった経営とかIT関連の記事を読む分量が多くなってきました。占いはあいかわらずおもしろいですし、形のない世界のエキスパートにも憧れますけど、自分には精神世界より、もうすこし具体的になんかに役立つ活動するほうが性にあってるんだろうなぁ…とおもうきょうこのごろです。
イラストは猫澤ふらんさん →★ に描いてもらった第二弾です。びば☆カタチある世界♪(天海玉紀)