元・勤務先の35執念じゃなくって、35周年パーティにご招待いただきました。うーん…欠席かな。わたしは治療師だったはずなんだけど、いまは仕事の8割くらいが占い業になってしまっていて、そんな状態でいまさらのこのこ顔を出すのも憚られると思いましたが、周易で「参加したらどうなる?」と占ってみたところ「山沢損」が出たので、そう来たか、うぎぎぎ…と思いつつも、喜んで出席してきました。結果的に、いろいろ気疲れはしましたがたいへん実り多い楽しい時間となりました。
え?あれ?「損」って「良くない」んじゃないの?と、素朴な疑問を抱かれた方もいるかもしれませんが、ここにはだいじな仕組みが隠されています。陰陽は常に変転します。すべてのものごとに「ずっといい、ずっと悪い」なんてありえません。中国古典では「損は盛の始め。益は衰の始め」と言われています。まっ先に自分からエネルギーやお金を相手に差し出すことは、短期的には「損」に見えるかもしれませんが、長期的には「益の始まり」と考えます。つまり、いつもいつも条件反射の近視眼的に、目の前の「お得」や「コスパ」だけ囚われて、すぐ目先の「自分の利益」ばかりを追い求めていれば、それはまさに「衰の始め」を自ら選びとっていると言えるでしょう。
わたしはパーティの歓談時間中にあちこちひたすらご挨拶に回って、うら若いお嬢さんから熟女マダムまで、バリキャリア志向から優雅な専業主婦から子育て真っ最中から人生に惑い中の方々と雑談しながら、その中でお誕生日を聞き出して無料鑑定する代わりに、今の生活や理想についてリアルなお話しを伺って「現代女性の人生リサーチ」を深めてまいりました。「山沢損」をリアル実践です!おかげさまさま、またわたしの研究が深まります。ありがたいことです。ひょっとすると、このあとつながっていく可能性の種も蒔かれたかもしれません。びば!山沢損☆易の神様ありがとうございます。
良き運に出会うためには、まず行動が必要で、さらに新しい出会い(つまり運)を受け入れるための時間やスペースや心の余裕が必要です。今の自分から脱皮してグレードアップしたい人であるほど、保身と執着が新しい運の流入を妨げることもあるでしょう。それが大きな運であればあるほど、ふだんの自分では決して選ばないような姿をして、運はやってくるでしょう。そのスケールは、自分自身のちっぽけな想像や小賢しいシュミレーションの範囲を遥かに超えています。利己的な欲望や執着はご自身の直感や目を曇らせるでしょう。運は出会い。掴むも逃すもあなた次第です。(天海玉紀)