5要素を巡る冒険のお話、つづきです。まずは、さまざまな場面に応用できる図をご覧いただきました。5つの要素がぜんぶ揃うと、ぐるぐる回ってとてもイイカンジです。
しかし、いっぺんに全部持つのは難しいので、あえてこの中から3つ選ぶなら、あなたはどれ?という問いを投げかけたところ、いろーーーんなコメントをいただきました。ありがとうございます!
3つ選んでいただくにあたっては、だいたい「きちんと頑張る」を取り入れるか取り入れないかで、選択肢がきっぱり分かれました。(拝見していてとても興味深かったポイントのひとつです)
確かに「自分だいじに」→「いまを生きる」→「豊かな暮らし」を選んだ人がいちばん多くて、これが一般的なオススメコースです。それでも、これをばっちり実現するのはなかなかたいへんだとおもいます。(占いを嗜むような人種は、そもそもだいたいこの3つのどこかが苦手、欠けている人が多いはずです。ワタシモナー!)
まず、最初の起点となる「自分だいじに」が不安定な人は少なくありません。きちんと頑張るが強すぎる人がいちばん多い。また、人に好かれようとか、人からすごいと思われようとしすぎる、つまり他者評価に依存ししすぎるのも問題が生じやすくなります。
また、意外かもしれませんが「未来を夢見るがあまりもに多すぎる」のも「自分をだいじに」には役立ちません。誰でも自分の器のサイズってものがあるのです。あまりに荒唐無稽に壮大な未来を思い描くより、あるがままの等身大の未来が大事です。
また、「いまを生きる(たのしむ)」がなんらかの原因で弱まっていていて、そもそも「いまを生きる」の意味がわからないという人にも、鑑定ではたいへん多くお目にかかります。そもそも考えすぎ、脳内シュミレーションしすぎ、親とか世間のいうこと聞きすぎ、である場合が多いです。
あれこれ考える前に、目の前のことを淡々とやるしかないです。ご飯食べる。ああおいしいな。(おいしくなかったら、次はどうやったらおいしくなるかな?)お風呂入って寝る。仕事に行く。家事をする。そういう中にしか、現実はありませんのです。
壮大な夢があるなら、そこに向けて目の前の「いま」何かできることから始める。なんの行動もなく、いきなり夢のような未来や暮らしが出てくるわけないですし、ただ黙って心でぼんやり思っているだけで、なにもかも自分の思い通りに出来事が動くほど、世界は単純ではないですよね。
さらに、基本コースの「自分だいじに」→「いまを生きる」→「豊かな暮らし」この3つがばっちり満ち足りているような人であっても「恵まれてるんですか?わたしはそれだけでは満足できない…」というご相談も多いのも現実でございます。
ありていにいえば、もっと偉くなりたい、もっと人からすごいって思われたい、もっと賢くなりたい、もっと大きなニンゲンになりたい…(実際にはもっと洗練された表現でみなさまおっしゃいますぞよ)
ここで、マズローの欲求段階を思い出すのはわたしだけはあるまい…
「生理的欲求」→「安全欲求」→「社会的欲求(帰属欲求)」
=== 低次欲求↑↑↑ ===
=== 高次欲求↓↓↓ ===「尊厳欲求(承認欲求)」→「自己実現欲求」(→「自己超越欲求」)
どうやら、ざっくりこういうことらしいです。チャクラの話とも似てますね。
あたりまえのことですが、もちろん、低次より高次の方が偉いということではないです。いきなり高次の課題に取り組んでもうまくいきません。
下から(生命体として必要不可欠なことを)きっちり積み上げていってから、ようやく非個人的なテーマにも取り組む準備ができる、ということです。古今東西どこでもニンゲンの考えることは似通ってますな。
とおもったけど、追記。
西洋由来の「個人」→「なんか(わたしにはよくわからん)」への一方通行ではなく「ぐるぐる回って常に変化し続ける円環構造」だってことが、結構だいじなミソになるんではないかなー。 pic.twitter.com/fqykzocL9K
— 天海 玉紀 (@tamaki_deluxe) 2018年4月25日
東洋的な特徴の一つとして「円環構造である」意味は結構大きいです。「まずは3つ」選んでいただきましたが、結局は5つ全部必要になるだろうってことがおわかりいただけるでしょうか。
「好奇心をだいじに」
「ふわっと生きる」
「旅行中心な暮らし」
「何気なく頑張る」
「未知の甘味を夢見て」
だなぁ。(3つ選んでない…— 桜田 ケイ (@Uranai) 2018年4月24日
ほらね♪ 達人はこういうことおっしゃるわけです。いいな〜♪全部欲しいですよね^^
というかんじです。すでに持ってる人は、他の分野にもチャレンジしてみてください。やっぱりなんだかんだで、すでに3つ手に入ったとしても、結局は5つ全部欲しがりますよ。
ああ、ニンゲンって難しい…
※ 各コースの説明はこちらをご覧くださいね。
そして、すでに学んだ人にとっては、この図は実は見慣れたものでもあります。5要素を陰陽の2つに分けてみました。5要素×2=10パターンの特徴が出てきます。算命学の十大主星や、四柱推命の通変星がお分かりになる方は、是非これを当てはめてみてご覧になってみてください。
ご自分が生まれながらに持っている(とされる)配分と、今回選んだ要素とはだいたい一致していますか?
それとも、すでにご自分の持っている要素は満たされているから、もともと持っていないところにチャレンジしようと考えている方もいらっしゃることでしょう。
この図自体は、単に占いの結果と照合するだけではなく、例えば「人生はこの組み合わせで」「仕事場ではこういうスタンスで」「これまではこのコースだったけど、これからはこう」とか、「このイベントはこのコンセプトでいこう!」とか、「このチームはこのような役割分担で」などなど、さまざまな応用として使えます。
例えば、個人で実現するのはなかなか難しいとしても、利益を十分にあげている会社(豊かな暮らし)が、新しいプロジェクトを起こして(きちんと頑張る)、社会の将来を良くするために貢献活動をする(未来を夢見て)ことは可能です。
そもそも現代社会では「自分をだいじに」や「いまを生きる」といった基本的な生存や生活、自己を安全に保つことさえも危ぶまれるような状況があちこちにあります。(いつ会社がつぶれるかわからない。いつ仕事がなくなるかわからない。そんな話はどこにもありふれているでしょう?)
そのためには、世の中として「未来を夢見て」(これは教育だったり、医療だったり、そもそも営利目的に左右されるべきでない分野はここだよ)を、社会としてきちんと保証する必要があるよね、と図を作りながらわたしは考えていました。
そして、さらにお話はまだまだつづくのです。じゃじゃじゃーん。
これはわたし「妄想勇者たまき」の図でございます。
先日開催した、愛知での「土性を極める」講座では、さらにこの「5要素・あなたの配分」という個人図をお渡ししました。
これは算命学の算出方法よりもっとくっきりと強弱のコントラストが出る手法を用いて算出しています。めちゃくちゃおもしろいです。うふふふふ♪
つづきはこちらから!
これまでのあらすじはこちら!