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よそさまのお家で、ピザを作る機会がありました。伸ばした生地に、トマトソースを塗って、その上から具をかけていたら、そのお家の方に「たまちゃんは、ピザの耳が大きいほうが好きなのね」と言われました。えっ?!そうでした。わたしは周囲の余白を多めにして、ソースと具を厚めにしてました。耳が多いほうが、手で持ちやすくて食べやすい、という単なるわたしの好みです。(そもそも具の量は変わんないしね!)といっても、そこまで深いこだわりもないですし、そもそもそこは、よそさまの家なので「あ、○○さんはフチのぎりぎりまで具が乗ってるほうがお好きなんですか?じゃ、そうしましょう」ということで、フチぎりぎりまでソースと具を広げました。

うん、まぁピザの具くらいなら別にどうということはないだろ、と思いましたが、ああ、人と住むってこういうことなのね。こういう大したことでないようなことも、長年かけて積もり積もっていくとめんどくさそーだなーなんて思う独居のワタクシは、その後、ひたすらピザを切り分けながら「ピザはこうあるべし/ピザはこうあってほしい」というイメージが、ひとそれぞれ違うんだなーと考えていました。自分が家庭(やその他の居場所)での権力者だったら、「こうあるべし」を他の人たちにも広めて同化させられるかもですけどね、いろんなパワーバランスがあってたいへんそうだ。(蛇足ながら、家庭内の「お母さん」って、そういう権力強いですよねー。権力のご利用は計画的にっ!)

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先日、山吹先生が運営&アテンドなさっていた「透視能力開発講座・初級編(火水ハヌル先生)」→★ を受講してきました。たいへん興味深く楽しい時間で、非常にいろいろなことを考えさせられました。「たとえ何か見ていたとしても、自分の知っている範疇や様式のことしか理解できない」って、そんなのあたりまえじゃん!っておもうかもしれないけど、よくよく考えると本当に深い。そういえば、大昔のユーミンも歌っていましたなー。「きっと めにうつる すべてのことは メッセージ」なんだと。そうだった。

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「だからたくさんいろんなことを見聞きして視野を広げ、ひたすら練習して数をこなし、自分の癖の傾向を知って偏りを修正できるように、努力あるのみ!」ということでございました。ふだんいかに無自覚に自分の「あたりまえ」を自明のものとして、そこだけに甘えていないか、お腹にずっしりパンチを食らった気分です。山吹先生は「この講座を受講したあとに、タロットの精度が上がりました」とのお話でした。わたしもなにかレベルアップできるといいな。ひきつづき精進します。

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最近はもうひとつ、ものすごくおもしろいお話を伺ってきました。チンパンジーと人間の心の病を比較研究する、というテーマでした。チンパンジーは非常に濃密な人間(?)関係を築く社会的動物ですが、歴史や象徴理解というものには乏しく、目の前の「いま・ここ」だけを生きているそうです。(どんなに重病になっても、ご飯食べればオッケー♪えぶりしんぐおーらい^^らしい)このあたりと、現在の精神医療やスピリチュアル界などでよく言われる「いま・ここ」を生きるタイプのメソッドとの関連などが語られていました。(ちなみにそのまえは「物語の時代」でこれは日本がだんだん経済的に厳しくなって終焉し、いまは「動物の時代」と言われるそうです。みもだえする。おもしろすぎる。もっと知りたい!)

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ちなみに『野の医者は笑う〜心の治療とはなにか?』→★ という本をご存知ですか?(チンパンジーのお話の講師はこの本の著者さんでした) 「ふとしたきっかけで怪しいヒーラーの世界に触れた若き臨床心理士が、”心の治療とは何か” を問うために、彼らの話を聴き、沖縄のありとあらゆる占いやヒーリングや治療を実際に受けて回る」というノンフィクションエッセイなのですが、とてつもなく興味深くおもしろいです。

なぜヒーラーや占い師になるのか?なったのか?実際の営業はどうやっているのか?資格・スクール商法の実態は?などなどかなり踏み込んだところまで、観察者としてだけでなく、体当たりで自分がお客さんになって体験した記録で、ものすごくリアルです。「あるある!しってるしってる!そうそう!」がたくさんあった。そして、良い意味で真面目じゃない。(真面目に不真面目な感じです)読みやすい。そして、身につまされること、我が身を振りかえること、参考になることたくさんありました。プロのみなさまはもちろん、セミプロ、勉強中の方にも、さまざまな思いや考えを喚起してくれるであろう良書です。オススメ!

(もう1年以上、そのうちレビュー書ければ…と思っておりますが、まったく叶っておりません。なかなか自分がその世界の当事者だと書きにくい、客観的に見えにくいんだよな…としみじみ感じる一冊です)

ということで、展開も結論もなくってごめんなさい。これまでさんざんブログ書き散らしていたんですが、最近ぜんぜんなんにも書けないんです。ふりかえると今年は特に、爆速で働きすぎました。そういうときはもれなくインプットが足らない、と思われるので、こうやって講座やトークショーに行きまくったり、本を読んだりするしかないです。今年は旅行もぜんぜん行ってないしなー。

ここ数年はどうも「もっとみなさんに楽しんで、喜んでいただけるには?」という名の「効率!売上!効果!」ばっかり考えてて、絶対的に遊びが足らないのです。いっけん役に立たないような無駄や、いろんな体験こそが、幅広く柔軟でコシの強い「あたりまえ」を生み出してくれるにちがいない!と信じて、もっともっとぶっちぎれてハメをはずしたい。(天海玉紀)