2016/04/01 THE FOOL

我輩はヒトのやうなものであった。名前はまだなかった。あるとき、梅干しなるものをおそるおそる食したら、中からポロリと種が出てきた。よく眺めると「天」と記されていた。コレはなんだらう?あるとき、牡蠣なるものをおそるおそる食したら、中からポロリと玉が出てきた。よく眺めると「海」と記されていた。コレはなんだらう?あれ?これは、なんだらう?どこかから、声が聞こえてくる。ついにどこかネジが外れたやうだ。

(……きこえますか…きこえますか… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています…この世界には…八つの…玉が…あちこちに散らばっています…あなたは…その…八つの玉を…探すのです…これから…あなたに…「た・ま・き」という名を…授けます…たまき…そうです…玉…紀…という字にしましょう…玉紀とは…玉を…順序良く整える…という意味です…玉紀よ…世界に散らばった…八つの玉を…探すのです…八つの玉を…集めるのです…わかりましたか……)

こんな夢を見た。おどろくほど背が高く、アラビア人のような白くて長い服を着た人たちが、ずらっとわたしを取り囲み、わたしの腕を取り、電気ショックのように何かを注入した。あたまがまっしろになって倒れた。それ以来、たくさんのひとたちが、わたしのなまえを、天海玉紀と呼ぶようになった。夢をみるならどこまでも自由だ。あなたも、わたしも、もしかしたら、どこかの時代の誰かの、夢の中の一瞬に過ぎないかもしれないだらう?

ヒトの世界では、四月の朔(ついたち)は、途方のない戯言を申し述べても、笑って許されるのだと伝え聞いた。遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん。(天海玉紀)

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