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「みんなに必要な新しい仕事: 東大卒25歳、無職のシングルマザー、マドレボニータを創業する」

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11/18 @下北沢B&B 吉岡マコ×まついなつき「仕事がないならつくればいい どん底からのキャリア論」『みんなに必要な新しい仕事 東大卒25歳、無職のシングルマザー、マドレボニータを創業する』(小学館)刊行記念

雨の夜、下北沢にお邪魔してまいりました。エキサイティング!会場60席と聞いていましたが、とにかくぎっしり超満員の大盛況でのライブートーク、あっというまの2時間でした。

吉岡マコさんが主宰なさっている「マドレボニータ」の活動については、まつい先生がときどきトナカイお店日記などでご紹介を書かれていて、なにやらおもしろそうな熱量が高い雰囲気がむんむんするので、興味津々でありましたが、なにせわたしは子供がいない。んー。接点ないね。残念でした。とおもってました。が、今回はお仕事の話がメインなら、子供がいなかろうがいいじゃん♪というわけで、さっそく出かけてまいりました。

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非常に印象深かったのは「仕事がないならつくればいい」という刺激的なタイトルでありながらも、おふたりのご意見の大筋は、極めて堅実でまっとうなご意見がベースになっていたことです。

「既存の組織でできる、やりたいことがあるなら、わざわざ大変な思いをして自分で始めなくても、最初からそこに入ったらいいですね(むしろそうしたかったけど、できなかったから自分で仕事を作り出した)」「ひとりになるのはそんなに難しいことではないから、まずは経験積んだり、勉強をすればいいんじゃない?」

といっても、こうした言葉は単なる現実肯定ではない。それぞれに波乱万丈の実体験を経て、たくさんのケースをご覧になってきたおふたりがそうおっしゃる、というあたりにずっしりとした重みを感じます。

今回発売されたばかりの本も拝読しました。鮮やかなピンクのお衣装が華やかなマコさんにサインもいただきました。いろいろな視点から、非常に参考になる内容が満載です。


「みんなに必要な新しい仕事: 東大卒25歳、無職のシングルマザー、マドレボニータを創業する」吉岡マコ

私事ではありますが、わたしの周りでは以前たいへんお世話になっていた方が産後鬱で自殺されました。(当時からいろんな思いがあって、たぶん結論はどこにもないのですが)その頃から「子供を産むって、いいことたくさんあるんだろうけど、必ずしも世の中のイメージ的にもてはやされるようなエブリシングハッピー♪では全然ないよね…」と漠然と感じてはいましたが、それが単なる想像や妄想ではなかったと、昨夜の映像データやお話、それからこの本を読んで確信できました。たいへんなことなんですね。子供を産むというのは。

母になると「あなたの本当の望みは何か?」と問われる機会はほとんどありません。自分の人生を生きるのではなく、「お母さん」としての役割を生きる、そんな生き方をしても誰も咎めません。いやむしろ褒められるかもしれません。自分を主語に語る場、自分が主体で存在できる場というのも、なかなかない。そんな中、マドレボニータの産後の教室は、母となった女性たちが、自分を主語にして存在できる、そして、「あなたの望みは何ですか?」という、そんな問いを投げかけられる場であり続けています。(p.103)

カッコイイ。おそらく世の中のたくさんの女性たちの中に、はっきりした言葉や形を取らずにもやっと存在していて渦巻いていたこのような気持ちや実感を、こうやって言葉にして、具体的な活動に落とし込んでいく過程がまず凄い。

さらになにが凄いって、この理念と活動をもっとたくさんの人たちにとって役立つ、意義あるものとして世の中に広げていこうとする意志と行動力、個人の力でできる範囲を超えて、組織を運営していくにあたっての試行錯誤が本の後半では語られます。

トークの中で「やりたい仕事がなかったら、普通はがっかりしてあきらめるのに、そこであきらめないあたりがマコちゃん狂ってる!」と、まつい先生がツッコミを入れてました。いやはや。こんなにキレッキレの仕事人なのに、ふだんはしょっちゅう涙してる涙もろさが魅力なんですって?!

んまぁ、いったいこの美しきパワフルなお方は、いったいどんな方なんだろう?!あら?!ご紹介ページにお誕生日が出ている!(吉岡マコさん 1972年12月27日生)ということで、ホロスコープと算命学の命式をちらりと拝見してみました。わ!!!すごい!!!

この本は普通に読んでも学びどころ満載なのですが、占いを学んでいる身としても、この方はこんな風にご自身の使命を生きてらっしゃるのか!という発見がたくさんあります。

「組織」や「グループ」を束ね統括する社会の頂点山羊サインとは?
徹底的なる破壊と再生の星である冥王星が、個人に及ぼす影響力とは?(天秤冥王星世代!ですね)
さまざまな立場の人たちの共存共栄をもたらす石門星スピリットとは?
強大なる二天将のエネルギー資質をどのように昇華するのか?
驚異の大奔流命式(壬と癸だらけ!)をとくと味わう

といったように、占い的観点からも非常にはっきりしたマコさんの際立った個性と大きな使命が伝わってきます。(おそらくもう個人という枠をはるかに超えたところから、お役目として遣わされているのでしょうね)

正直なところ、ひょっとしてこの本を読むだけだと「この人は特別な凄い人なんだね。わたしはとてもそんなの無理」って終わってしまう読者さんがいるかもしれない。でも、リアルでご本人のお話を伺うと、凄いだけじゃない。もちろん生身の人間としての悩みや、楽しみ、たくさんの人と関わりながら進んでいらしたチャーミングな人間的魅力がじわじわと伝わってきます。

「みんなに必要な新しい仕事: 東大卒25歳、無職のシングルマザー、マドレボニータを創業する」吉岡マコ

わたしにしても、とてもじゃないけど、マコさんレベルの大きなスケールでみんなが活動できるわけじゃないしさ… そんなに優秀でもないし、そんなに行動力があるわけでもないし、そんなに高き理念もないしさ…と、しんみりと、我に返って、地味地味とじっとしょんぼりと自分の手をみるだけではありますが、それでも自分のできることをできる範囲でがんばっていくしかありません。改めてそんなことをひしひしと感じるのであります。

まつい店長のお話からも、さまざま大発見だらけ!大充実の2時間だったのですが、そのあたりはまた別の機会に☆