2014/03/11「311」

昨年末のことです。2014年2月中のお日取りについてのご相談を頂きました。ひたすらホロスコープの図をぐるぐる回しながら、ああでもない、こうでもない、と、さんざん考えた末に、こう申し上げました。「どうしても2月中がよろしいでしょうか?少しあとにして、3月上旬。ちょっと遅いかもしれないけど、3月11日はいかがでしょう?」しばらく間があきました。

お客様が言い出しにくそうにぽつりと「そうなんですね。でも、3月11日をこれから毎年祝う記念日にするには抵抗を感じます」というお返事を下さって、はっとして我に返りました。そうだった。3月11日。そのときの私は、あまりにも星の配置だけしか見ていなくて、世の中への目配りがすっかり抜け落ちていたように思います。

それでも、その日3月11日にこの世に生を受けた子供達も世の中にはたくさんいて、同じように3月11日を誕生日や記念日とする方々もたくさんいらっしゃいます。さまざまな複雑な気持ちで迎える人がたくさんたくさんいる幾つかの日付のひとつ。

先日どこかで読んだ話に、3.11の大震災のあとの期間、暦関連のページのアクセス数が跳ね上がった、というエピソードがありました。たくさんの人が夜明けの時間を検索していたから、という理由なのだそうです。そうだった。私もそのうちの一人でした。朝は必ず来る。寒さと恐怖に震えながら、あちこちでみんながそう思って夜明けを待っていたのでしょう。

2011年3月11日から3年が経ちました。それぞれの立場で、さまざまな出来事と思いがあったことでしょう。忘れなければ進めないこともあるけれど、それは見て見ぬふりをすることとは違うはず。魚太陽△蠍土星△蟹月が組み合わさって、水のグランドトラインができる今日。ただただ「絆」などといった言葉の甘いイメージに踊らされるのではなく、目を背けたいような苦いことも悲しいことも、いまいちど改めて、あまりにも激しく渦巻いていたあのときの世の中の空気、さまざまな気持ち、さまざまな出来事の数々を振り返ってみたいと思っています。(天海玉紀)