2014/01/14 寒の夜に紅を

2014-03-17

いまは丑(うし)の月真っ最中。丑月は小寒(1/5)〜大寒(1/20)〜立春(2/4) 前日。丑はもっとも暗く湿って陰の気が強い土の性質です。ちょうどいまは、一年で最も気温が低く、雪が降ったり霜柱が立つ冷たい冬の地面のイメージは「丑(うし)」そのものといえるでしょう。

17日からは冬の土用が始まります。 一般的に広く知られているのは「土用丑の日」=うなぎを食べる日、ですね。夏の暑い時期にうなぎ(本来は冬が旬となる黒い食物、黒は冬や水を象徴する色)を食べて、夏に不足しがちな水性を補おうとする意図が含まれているでしょう。

ちなみに土用は年に4回あります。辰(たつ)、未(ひつじ)、戌(いぬ)、丑(うし)という土性の月の後半の約18日間は「土用」に相当し、土の気が強まります。(2014年の土用期間 1/17〜2/3、4/17〜5/4、7/20〜8/6、10/20〜11/6) 陰陽五行説での土性は稼穡=かしょく。育てて収穫する、といったプロセスを象徴します。生命はすべて土から生まれて土に還ります。土性は、他の五行の性質をすべて含み込み、すべての源となる混沌とした性質。辛抱強く粘り強く、相手や環境に応じて複雑な変化をします。

また、冬の土用の丑の日には、丑紅(うしべに)という風習があるそうです。え?別にウシに口紅を塗ろうってわけじゃありません。確かに、白黒カラーリングのウシさんが、真っ赤な口紅つけてたらそれはそれで似合いそう。想像するだけで笑っちゃいますけどね。

紅花から精製させる紅は、ちょうどいま、寒の時期(丑月)の丑の日の丑の刻に作られたものが最上級とされました。(水が最も冷たく不純物が少ない、というのが現実的な理由だそうです)だから、紅はこの時期に買うのがいい、とされたんですって。「草木も眠る丑三つどき〜」というのはご存知ですよね? 夜中の寒く暗く湿った丑のイメージと、明るく華やかな紅の赤さとのコントラストは、とても鮮やかな情景として浮かんできます。なるほど〜。女性の美しさを引き立てる紅のイメージ戦略として素晴らしいではありませんか!

いましばらく丑の時期は続きますが、この時期ならではのお楽しみもあるはず。ジャンプするまえには膝曲げて姿勢を低くして、打ち出すまえには身体を軽くひねって腕を後ろに引いて、静かにいったん力を溜めるのだ。そんな時期です。(天海玉紀)