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《再録》天南星の気性は激しく…

2016-04-11 13.49.39こんな植物、見たことありませんか?
春先の山、林の中の木陰のような、ちょっと薄暗い木の下に、ひっそりと咲いていることが多いです。花というには、なんだか…地味。そして…ちょっと、いや、かなり?グロテスク。

『キモカワ? コワキモ? 4・5月の林下に出現する妖怪「テンナンショウ」の正体とは?』→★

この花の名は「マムシグサ」といい、またの名を「テンナンショウ」といいます。

2016-04-11 13.47.51〜漢字では「天南星」 全天でシリウスの次に明るい恒星カノープス(布良星)のこととも、夜空に広がる星の意味をあらわし、特徴的なヤツデのように広がる鳥足状複葉を、星が広がる様にたとえたもの、とされています〜

ですってよ。ふふふふ。「天南星」かーーー。しみじみ。

このブログの読者様なら、必ずやご存知のはず「天南星」について、以前書いた記事をご紹介いたしましょう。


tennansho

夏の初め頃に鑑定においで下さった方から、カードが届きました。

きっちり丁寧に綴られた文字と文章、ぴしっとまっすぐ隙なく封がされた封筒、端正な文面からは、日々いっしょうけんめいに頑張ってらっしゃる様子が伝わってきて、とてもうれしくなりました。ありがとうございます。

そして、ふと気づいた。ずいぶん渋いカードだなぁ~! って。ん??? これは??? もしかして!!!

あっ!!!
なんと!!!

「天南星」 そうか~~~!

このブログをご覧くださる方々にとっては「天南星=てんなんせい」かもしれませんが、ちょっと検索してみればすぐわかります。

「天南星=てんなんしょう」という野草と、生薬があるのです。このカードの裏に書いてあった説明はこんなかんじ。

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マイヅルテンナンショウ(サトイモ科テンナンショウ属)
川原などの湿った草原に生える多年草。肥大した地下茎であるイモがあり、これに乾燥などの処理をほどこしたものが生薬「天南星」として用いられる。
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うわぉ〜〜〜!やるなぁ~!センスいいっ!じわじわと笑いがこみあげてきました。

このカードの送り主さんは、ご自分の人体星図の中に天南星が2つ輝く堂々たる天南星の才媛なのです。中心星が司禄で、ぱっと人目を引く美人さんでもあります。

きっと、私が先日書いた天南星=女王様論をご覧になって、お手紙下さったんだろうな~と思いました。そんなこと本文ではぜんぜん触れずに、さら~っと「天南星」カードをお送りくださるセンスが素敵だわ~。にくいね~。ぐっときます。

ちなみに… 生薬としての「天南星(てんなんしょう)」は、毒があるそうです。痺れる毒。そのままではとても口にすることができない毒であっても、うまく加工してきちんと状況に応じて適量を使ってこそ薬になるのは、「天南星(てんなんせい)」と同じです。

さらに「天南星(てんなんしょう)」には、こんな説明がついています。

「天南星の気性は激しく、人の舌を痺れさせる」

なんとーーー! これは、れっきとした生薬の説明文ですが、そのまんま算命学の「天南星」の解説としても、まったく違和感ありません。

生意気上等!毒舌上等!挫折も糧にしてこそナンボ、荒削りの激しい情熱を抱える天南星族のみなさま、その強烈な勢いとパワーをうまく使いこなして、人を助ける強い力に変えてください。毒と薬は裏表なのですね。

(2011年9月記)